晴れ
大いに快晴。風呂を焚く。
昼過ぎに日方あさり少々をみやげに了吉がくる。昼飯を出す。
九右衛門殿がくる
桑の枝を一尺五寸欲しいとのこと。
田宮にこれがあるというので貰う約束をした。
酒を出した。
四時過ぎから主人は初めて海野へ行く。
これはかねてから浅之助から頼まれていた。
安兵衞が小袖と岩一郎の着物の紋のことで来て直ぐに帰った。
夜になって母君は鷺の森へ参詣。
岩一郎は市川へ貝少々を持参。有馬へも少し送る。
夜遅くに雷鳴。風も強かったが雨は少しだった。
鷺の森
本願寺鷺森別院(ほんがんじさぎのもりべついん)は、和歌山県和歌山市鷺ノ森にある浄土真宗本願寺派の寺院。
同院は、中世末期には「鷺森御坊」と呼ばれ、紀州における浄土真宗の信仰の中心だったという。この一帯を拠点とした雑賀衆は、信長との戦いのため石山本願寺側へ援軍に赴いた。信長による天正5(1577)年の紀州攻めの際には、和歌山市内で戦闘があったという。同院は、信長と和睦した本願寺側が一時的に移ってきた場所としても知られる。
鷺ノ森遺跡で、16世紀後半ごろの大規模な溝が見つかり、今も発掘中。
川合宅 現在の和歌山市西釘貫町二丁目あたりと推察されている。
鷺の森別院までは近い。