小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

土佐に向けて

2016-12-12 | 四国遍路 土佐(高知...

伊予の続きのバスツアーで行けば三泊四日で一度に終えられた遍路。でもこちらを選択しなかったことに後悔はない。追われて追われて自分で納経帳にも書いて貰えないツアーはやはり自分には向いていないし、ただ行っただけになるのがお大師様に申し訳ないような気がしていた。
伊予と讃岐は一度で回り終え、阿波は二回、土佐は三回訪ねることになった。順不同である。順打ちで阿波からスタートしたが、一緒に行った友人Sさんが二度目はご利益何倍という逆打ちを主張したのでそれに従った。伊予と讃岐はほぼ逆打ちとなったが土佐は行けるときに詣るというスタンスで順にも逆にも拘らなかった。そもそも、ご利益とは何?歩いて大師の足跡を辿ることが大事なのではないか。そう思うのでツアー参加には抵抗があったのだろうけれど、自分の弱さに負けて歩くことはできるだけ避けてきてしまった。部分的に己を叱咤激励して歩いた所もあるがそこらはしっかり記憶が残っている。
「自由」とは自分との戦いで、それを実感させてくれるのが弘法大師の宇宙のように広い心なのだと今は思う。だから、遍路も自分なりの詣り方が許され、その範囲の中で感じることがご利益なのかもしれない。
と、そんなわけで土佐は和歌山からの日帰りバスツアーで26番25番24番逆打ちコースから始まった。2回目は夫が「一度はつきあうよ」と言っていたので伊予で一つ残った40番と土佐での交通の便の悪い37番、38番、39番を車で廻ってもらった。足摺温泉一泊だった。残りの27番から36番までは別の日からできる限り歩きと公共交通機関を使って一人で回り終えた。きつかったです。




土佐 巡拝行程
歩き遍路の聖書と言われている『四国遍路ひとり歩き同行二人』(へんろみち保存協会編)は持って行かなかった。全てを歩く自信がないからあてにはならないと思ったことと荷物を少しでも減らしたかったからだ。スマホのGoogle mapが強い味方になる。寺の名前を入力すると現在地からの地図が示される。
荷物は過去の体験から使わなかった物を殆ど却下。だが、11月ということで寒さが怖くて防寒用品で嵩張ってしまった。傘はやはり持っていかないといけないし。
できるだけネットでローカルな公共機関の時刻を調べたが本数は少ないのに路線が多くてよくわからなかった。出たとこ勝負で行くしかない、最悪、タクシーがあると腹を括った。それでも路線名とおおまかな距離を把握するのに以前に徳島駅でもらった四国運輸局発行の「四国88NAVI」という小冊子に頼った。ずいぶんと助けられてヘロヘロになっている。
この土佐編では順不動、歩いた道のつながり上から行った順に書くことにした。

ツアー遍路(くもり)
10月16日  日帰り
26番 金剛頂寺
25番 津照寺
24番 最御崎寺

車遍路(晴と雨)
10月27日
37番 岩本寺
38番 金剛福寺
足摺温泉泊

10月28日
39番 延光寺
(40番 観自在寺)

歩き遍路(晴、曇とちょっと雨)
11月14日
36番 青竜寺
35番 清滝寺
高知駅傍ビジネスホテル泊

11月15日
30番 善楽寺
29番 国分寺
31番 竹林寺
34番 種間寺
高知駅傍ビジネスホテル泊

11月16日
32番 禅師峰寺
28番 大日寺
27番 神峯寺
善根宿泊

11月17日
番外  鯖大師

11月25日
高野山




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