地球の終末、父と子の愛情を描いている。重い映画である。
父は子供がいるから生きられる。子供は父がいるから生きられる。
最近日本では子供の虐待が叫ばれている。育児放棄の親が問題になって
いる。この映画の中では、考えられないことである。
母一人で育った自分にとって父親像を描ききれない、多分一生普通の
家庭を知らないと思う。そしてこの映画の主人公・父親は、男とはこう
あるべきだという父親像を描いている。このように格好良くし死ねたら
と思うが実際にはほとんどありえないであろう?
しかし、今の世の中、地に落ちた世の中、子育てをすべて女性に任せ、
仕事?に逃げる男性陣、そして老いぼれて判る家族の愛。この映画でも
この完璧な男性でも、最後はそれを感じて死んでいったのではないだろう
か?平和な世の中であればこそ、客観的に見られるが、重厚な父子の
子育ての問題と捉えた映画でした。今度は気楽な映画が見たい!