「板橋之駅」
日本橋から二里半の板橋宿は、中仙道一番目の宿場で、街道の両脇に長々と家が建ち並び、南北十五町(約3km)にも及んだ。飯盛女郎も多く、宿揚は賑わっていた。この絵では繁華な宿場を感じない、巣鴨寄りの入り口付近の様子をみせ、馬に草鞋を履かせる風俗などを前面に捉えている。人物描写に比べて馬が少々小さいのが気にかかるが、腰を曲げて客に声をかける駕籠舁きの姿態など、英泉は人物の配合に変化をもたせている。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
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