切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 六十余州名所図会 伯耆大野大山遠望

2017年06月01日 | Weblog

伯耆大野大山遠望

田植えは、5月に行われ、当時は一斉に行われたようである。雨の中の作業を描いているので、蓑や着茣蓙を着、菅笠をかぶっている。雨模様の天気でありながら、人々の表情が明るいこともあって「恵みの雨」といった風情をかもし出している。人物描写にたけた広重は、手前の畔に置かれた苗までも詳細に描き、遠くの天秤棒で苗を運んでいる人の様子も丁寧に描いている。大山は、主峰の弥山が標1711mで、中国地方の最高峰の山である。大野から大山を遠望した図であるが、この周辺に大野と称する地がない。

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