「浅草本願寺」
浅草東本願寺の巨大な屋根を前景として富士を遠景に描き、その両者が相似形をなしている。左手に材木を組んだ巨大な構築物と本願寺の屋根の間に空中を飛びまわる凧を配することで、画面全体を更に一層引き締める。屋根の上には五人の鳶が働いているが、人物を小人のように描くことで、建物の巨大さを強調している。左手の構造物は火の見櫓のようだが、よく見ると半鐘を載せる足場がなく火の見櫓ではない様だ。構図をとるための北斎の企みなのかもしれない。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
コメント利用規約に同意する
フォロー中フォローするフォローする
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます