「常州牛堀」
常州牛堀は、茨城県潮来の水郷地帯にある水路で、その水路に浮かんだ苫船を前景にして富士山の優雅な姿が描かれている。苫船は画面の対角線に沿って大きく配置されている。苫船というのは屋根のついた船で、人がそこで生活するように作られている。この絵の中でも男が釜を洗う様子など、人の生活の息吹を感じさせるような工夫がなされている。遠景に浮かび上がった富士は、水路の上に直接浮かんでいるように見え麓には家屋が描きこまれている。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
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