「切らずに治す脳卒中」日本脳神経血管内治療学会前々会長ブログ
第31回日本脳神経血管内治学会学術総会会長のブログ
会期:2015年11月19日~21日(無事終了しました)




昨日は、Web講演会で高血圧と脳卒中についてお話してきました。
座長は心臓病センター榊原病院循環器内科主任部長の廣畑敦先生が務めてくれました。
廣畑先生は岡大サッカー部の名GKで、サッカーを通じて旧知の仲です。

Web講演会は、目の前のカメラに向かってお話するのですが、
聴衆の方はテレビというかコンピューター画面を遠隔で見られているので、
こちらからはもちろん見えませんし、冗談を言っても反応もわからず、非常にやりにくいものです。
このような殺風景な会議室で、二人カメラに向かって、モニターを見ながらお話しています。


今回は「高血圧・血圧変動と脳卒中」に関して30分ほどお話しました。
血圧が高くなればなるほど、脳卒中になりやすいこと、さらに最近は血圧の変動にも注目が集まっていて、変動が大きい人ほど、危険と言う話です。
高血圧は脳卒中だけではなく、廣畑先生ご専門の心臓病でも、発症率・死亡率を高めることがよく知られており、最新の高血圧治療ガイドライン(2014)に沿って、厳格な治療が必要となることを解説しました。数字で言うと、病院での測定(診察室血圧)で140/90以下を、家庭血圧では135/85以下を目標に、さらに、脳梗塞や心筋梗塞予防のために、血液をサラサラにする「抗血栓薬」を服用中の方は130/80以下を目指すのが、最新のガイドラインです。
今回は主に開業医の先生向けの講演でしたが、お忙しい中、聴講してくださった先生方は、どれくらいいらっしゃったのかまったく不明です。また後日、内容に関してもフィードバックをいただいて今後の糧にしたいと思っています。今回は私の得意な「切らずに治す脳卒中」ではなくて、その前の”脳卒中予防”についてのテーマでしたので、内科的な高血圧のことに関しても色々と調べたので、自分自身大変勉強になりました。このような機会を与えていただき、感謝しています。
これからの時代はこのようなWeb講演会が増えることが予想されますが、本音を言えば、顔と顔を向き合わせてお話できる従来の講演会がいいですね。

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