山陽新聞の夕刊コラム「一日一題」の第四回目が昨日掲載されました。2月から3月にかけての2ヶ月間、毎週火曜日の連載です。
今回の題材は、山陽新聞です。最近の”言論”と”テロ”の問題について、そして自分自身が文章を書く時に気をつけるよう、自戒の念を込めています。
ちなみに、家内からは、掲載させていただいている新聞に「ローカルの・・・」とは失礼ではないの?と注意されました。
私としては良い意味で使っているつもりであり、太っ腹の山陽新聞は「全然大丈夫です!」と掲載に到っております。
それでは、昨日(2015.2.24)の拙文をご紹介します。
ローカルの山陽
皆さんの新聞に対するイメージはどのようなものでしょうか?
高校生のころ、ある国語の先生が「新聞は、論説のアサヒ、スクープのヨミウリ、そしてローカルの山陽!」と解説し、この最後のところでわれわれはドッとうけていました。岡山ではやっぱり山陽新聞ですものね。
縁あって、このようなコラムを書かせていただいていますが、言葉の重みを最近とみに実感しています。昔から「ペンは剣よりも強し」と言われ、特に〝欧米先進国〟では言論の自由は尊重されてきました。
しかし、パリであのような事件が起こってしまいました。テロによる暴力は決して許されるものではありませんが、他者への配慮を欠いた「度を超えた風刺」はマスコミとして、自らの首を締めるものではないでしょうか? 福島の原発事故に対しても日本人の怒りを買うような風刺をしていました。サッカー日本代表GK川島選手の手が4本だったり、相撲力士の足が3本になったり。おそらく、それもフランス特有の文化なのでしょうが、現在のグローバルな世界の中で、「表現の自由は無制限な自由ではない」ことを肝に銘じるべきだと思います。
宗教や文化の違いから民族間の対立が目に付きますが、ペンが剣を導かないよう、世界規模で考えていただきたいものです。
翻って、自分がものを書く際に、正確で有用な情報を伝えるべく、また偏見や差別的表現のないよう、慎重に推敲(すいこう)しているつもりです。
砂漠のテロ犯人の脅迫ビデオさえもが世界中で簡単に視聴でき、新聞を読まずともネットを通じて情報が満ちあふれている時代となりましたが、「ローカルの山陽」が、郷土の声を代表する真面目な新聞として、これからも発展されることを願っています。
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