ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

信州軽井沢では今やキノコが真っ盛り

2010-10-12 16:36:45 | 信州日記
 一昨日の10月10日の日曜日は追分の公民館で開催のきのこ祭りに出かけてみた。毎年恒例の催しで、昨年は行かなかったが今年は我が山荘の周りもキノコが多いようだから、祭りでも沢山売っているかもしれないと期待して。
 その日の早朝には山荘のすぐ近くでリコボウの一大群落なんぞを発見してしまって、これまでで一番の収穫に一度では食べきれない場合の保存方法も聞いておこうかということもあって。
          一箇所でこんなに採れた
 今年は松茸だけじゃなく、こういうキノコも豊作のようだから祭りで売られているキノコもきっと多いぞと、9時開催から遅れること1時間半の10時半に会場に到着、すぐ前の泉洞寺の駐車場に車を停める。この催しは10月2日から始まった軽井沢紅葉まつりの一コマになっているとは、今回始めて知った。
                   軽井沢紅葉まつりパンフレット
 そうしたら車から降りてくる人達が何人も、段ボール箱などに何種類かのキノコ持参で来ているではないか。これは恐らく毒キノコかどうかを鑑定してもらうんだと気が付き、朝にリコボウ以外で分からないキノコがいくつもあったのに持ってくればよかったと、僕は迂闊であった。以前にはそんな鑑定サービスをやっていたかなと、キノコ見本を並べる会場にそんな人が居たという記憶が全く無かったもんだから。
 まずは公民館の前のテント(冒頭写真)では、やはり数種類のキノコのパックが並べられていて300円から400円というのは安い。今年は松茸までもあって、聞けばやっぱり豊作なんだそうで、中くらいのもの2本で3500円となっていた。それぞれのキノコの食べ方などを教わり、真っ黒グロテスクなものだけ止めて3種類のキノコを買い込んだ。ご飯に炊き込んでも、汁にしてもいいという確認はしたけれど、書いてあったキノコ名は気にもしなかったから、帰ってからハテ、なんというキノコだっけということに。
 保存方法は一度ゆがいて冷凍すればいいんだそうで、真空パック冷凍なら一年以上大丈夫だそうだ。それと胃腸が丈夫な人ばかりじゃないから、ゆがいたほうが中らないそうで、この方法をお勧めしていると。さらに試食用においてあった味付けキノコを食べさせて、こうして保存してご飯を炊くときにいれるのもいいよだって。
           キノコの販売、1番右に松茸が
 同時に売っていた巨峰が一箱1000円というので、これも食べきれない分は横浜のご近所さんへのお土産にしてもいいと、さらに松茸お強400円なんていうのもあったから一抱えほどの荷物になってしまい、一旦は車に置きに戻るということになってしまった。
           キノコ3種と松茸お強
           巨峰は段ボール1箱
 公民館の板敷きの広間には机が3列に並べられ、その上にズラッと何種類ものキノコがパックに入れられて並び、それぞれにキノコ名を書いた青、黄、赤に色分けされた紙で食用、要注意、毒・猛毒と分かるようにして展示していた。でもただ見ただけでは識別できるようになるとは思われない。中にはかなり似ていても種類が違って食用と毒があるのには、細かく専門家に聞いてやっとなるほどと分かるものもあるけれど、時間で色が多少変わるとか折れ易くなるなんていうのはまず分からない。キノコに慣れた人は生えていた状況も見て判別するんだろうから、こういう見本だけではダメ、実地訓練しないといけないはずだ。我々素人が採って食べるのは、ハッキリと分かるものだけにしないとね。
           キノコの展示
 その会場の片隅の小さな机に地元でキノコに詳しいと言う2人の鑑定人が、皆さんが持ってきたものを次々に食用か食べられないかを判別、見ていたらハッキリ名前が分かるものばかりでなくて、これは知らんなんて言ってハネちゃうものも多い。数人分をずっと見ていたら、食べられるというキノコはだいたい2割ぐらいじゃなかったかな。
           キノコ鑑定中
 そんな中で小さいながらリコボウに似たアカアワタケというのが赤紙の毒となっていて、これだけは自信があったのにこんなに似たものが毒となると心配になっちゃって、もう一人鑑定人の後でアドバイスしていた人に違いの見方を教えてもらった。やはり聞いてみるもんだねぇ、唯一の違いがリコボウは小さいうちは笠の裏に膜があって、大きくなってくるとその痕跡が柄の途中に節みたいな鍔となって残るんだそうだが、この毒キノコはそれが全く無いと、これはよーく分かりました。朝採ったのはみんな大丈夫でしたねぇ。でもアカアワタケは食べても下痢するぐらいで、命には別状ないそうだ。
               毒のチチアワタケ
 会場の隣の和室ではキノコ汁が一杯100円というので、二人で食べてみたらやっぱり美味しいね。外のテントで売っていたような大きめで立派なキノコは入っていないようだったけれど、何種類かの雑キノコがある具沢山の汁には、キノコからの旨みとトロミがあってこれは僕の大好物だぞと。
            キノコ汁
 今回は初めてか聞くのを忘れたが、近くの油屋という脇本陣旅館だったところの空地でクラフト販売なども少しやっていて、そちらもちょっとだけ見て回る。別荘のガーデニング依頼を受けたり、鉢植えの講習会などをしているという人が山野草などを販売していて、シモバシラなんていう小さな木の苗があって、大きくならなくて草花並みがいいからと山荘に植えるために買っておいた。
            クラフトなどを並べて
 予定より滞在時間が長くなって1時間以上も、昼時で腹も減ってきて、それじゃぁ温泉と食事がサービスセット価格980円になっているのをこの前に知ったからと、安いし日曜でも空いていることだしで、小諸の布引温泉こもろという元国民保養センターが民営になった施設に向う。
 12時半過ぎに着いてレストランに入ったら、連泊しているらしい客が数組食事しているらしいが、ランチ入浴セット客は我々だけみたいであった。そのセットランチメニューは4種類、いわゆる半チャンラーメンなるAセットを二人で注文。このラーメンは予想外にもスープの味が僕の好みで昔風、チャーハンにはハムも使っているがチャーシューもあってまずまず、年寄りにはこれで腹一杯になっちゃうね。
            Aランチは半チャンラーメン
 ここの温泉は建物の裏にある源泉を使っているそうで、ここより上のほうにあるあぐりの湯はこちらからポンプアップしているということだから、泉質だけなら上質ということになる。確かにあぐりの湯は濾過で無色なのに、こちらは源泉も注ぎ入れているからか、湯は少しだけ黄色っぽい感じがある。サウナは無いが、浅間山を望む眺めはここも素晴しくて、この日は明け方に雨があがって実に清々しい天気で、クッキリとした山並みがキレイだねぇ。風呂で一緒になったジイサンが、満月の夜景も素晴しいと話していたから、来年はそれも狙ってみようかな。
            露天風呂からの絶景
 帰ってからはキノコのゴミ採りを手伝わされて、全部をゆがいて冷凍パックにして、次の日に横浜に持ち帰ることとなった。

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