女房が習っているアイヌ刺繍の先生の展示会とアイヌ音楽の演奏があって、その仲間と鎌倉に出向くというから僕は昼は一人で外食ということになって、最近二回ばかり食べに行った仲町台の龍巳飯店で、同じ場所でやっている陶芸教室のほうの先生が美味しいと言っていたサンマーメンを食べてきた。
さてどんなものが出て来るかと思ったら、テーブルに乗せられたものを見たらこれは以前にもモヤシソバとして何回か食べた物じゃないですか。麺自体は中華街でよく見るかなり細いがコシがある麺であったが、上に載った具はモヤシ主体で白菜やニラ、タケノコ、キクラゲなどに豚肉も入れて炒めたものがアンで閉じられているアツアツの見慣れた中華スープ麺で、サンマーメンとモヤシソバとどうして敢えて変えて呼ぶんだろうかと、これは不思議じゃないですかね。
帰ってきてからネットでいろいろ調べたら、サンマーメンとは横浜の中華料理店の賄いから始まったものだそうで、その由来や命名説などには、現在でもこの麺にいくつかのタイプがあるように諸説が書かれていて、漢字で生馬麺や生碼麺と書くのもかなりコジツケみたいな感じでイマイチはっきりしないところがある。そんなことでネットでは本来のモヤシソバは炒めただけのものでアンで閉じられていないものとあったが、今まで僕が食べた中華屋さんのモヤシソバとメニューに記載してあったものの多くはアンでトロミが付いていたから、あれは本来はサンマーメンだったということになるわけだ。
ネットでもこの混乱が見られるという記事は横浜在住の人のブログなどに多かったから、サンマーメンは横浜近辺特有の呼び方でこのメニュー名に拘るのも神奈川だけのことかもしれないね。食べてみた感想は今まで街の中華屋さんで食べた物より胡麻油の風味が適度によくて、この店はやはり美味しいことは確かだ。食べ終わってからこれにラー油を少し掛けて食べたらもっと旨かったかなと。
冒頭写真は龍巳飯店の裏側から撮ったもので、ここにあった立て看板にもサンマーメンと大きく書かれていたが、表側の看板には坦々麺や酸辣湯麺などの四川風麺料理が書かれていて、白髪葱が載った坦々麺を食べている人も多かった。さて今度はそちらも食べてみようかな。