まずはR115を猪苗代市街まで山を下りて行く、平地では会津磐梯山が横手に眺められるのだが、この日は雨雲の中で裾野が少しだけ、猪苗代からは会津若松を抜けて会津西街道に、南会津で一ヶ所だけ観光しようかという場所があって、夕食は宇都宮餃子を食べてから我家へという心づもり、それで宇都宮までは時間的に余裕があるから適当に寄り道していくことに、雨だからそのくらいでいいかなと。
猪苗代中心部では稲川酒造の百十五というお酒を買いたかったが、日曜日は遅い開店時間でまだ開いていなかったのであきらめて会津若松方面に、この途中ではずっと会津磐梯山全体が見られる場所があって、以前には紅葉が広がる光景に絶景かなと写真も撮ったけれど、この日は裾野が黒い影のように。
山を下りてきました
会津磐梯山の裾野が微かに
磐梯町までくれば道の駅ばんだいにまずは寄り道、ここは平安時代の奈良仏教の高僧で最澄と論争したという徳一が開いた慧日寺が近くにあって、その本尊薬師如来の光背が残されているらしく、その90%縮尺というのが中央に掲げられている、数年前に本堂だけが再建されたというから今度機会があったらお寺の見物にも行ってみようかなと。
道の駅ばんだい
90%縮尺という光背が
そのあとは会津若松は第一日目に観光したからと素通り、市街を突っ切ってさらに芦ノ牧を過ぎれば会津西街道に、この道は日光まで延々と続く道となりますが、最近では久しぶりで走ることに。
会津では柿をよく見かけます、みしらず柿というのが有名です
芦ノ牧に向かう
芦ノ牧温泉付近
会津西街道R121
この付近も紅葉の始まりぐらい
南会津は旧田島町まで来たところで、この前にテレビで藍染の街という紹介をしていたので事前に調べたら、奥会津博物館というのがあってそこに古民家の染屋があると分かり、帰り道で見物していこうという心づもりでいた。これは街道筋にはなかったから全く知らなかったわけだ、少しばかり入っていった場所に博物館があるだけでなく、数軒の古民家を移築した公園みたいなものもあるほかキャンプや宿泊施設も、博物館は会津の農家の生業を紹介しているもので、その一つとして藍染体験施設も、さらに休日だけ営業の古民家蕎麦カフェも、これはもっと町がPRしてもいいのではと思いましたよ、雨の祝日であったがほとんど客がきていないのが勿体ない、我々は体験はしなかったが藍染のショールを買ってきましたよ。
奥会津博物館玄関
パンフレット この時の企画展示ポスター、牛頭天皇像だそうで祇園祭が有名
昔の農機具等の保存倉庫などが
古民家公園
重要文化財という建物
上の内部では囲炉裏に火を入れていて 右手前は馬屋、今でも昔の会津地方農家の暮らしを見せている
古民家が何棟も
染屋
染屋の内部
葺き替え中の建物が
山王茶屋と名付けられた古民家
上の内部の設え
休日のみ営業の蕎麦茶屋メニュー、蕎麦は地元名人による十割蕎麦ということであったが
コーヒーを頂きました
宿泊キャンプヤード
南会津までが福島県で道の駅たじまを過ぎれば栃木県となる、道の駅に立ち寄ったあと栃木県側からは少しだけクネクネとした区間となるが、五十鈴湖付近からは道路が改良されて道の駅湯西川に到着、時間をみると宇都宮で食べるには早すぎるからと、初めて道の駅にある日帰り温泉施設に入っていくことに、今朝が強酸性の湯だったからここのアルカリの湯で中和していくのもいいかなと。ここはぬるめの湯で長湯にいいですね、ただ露天風呂からの眺めがいいはずなのに、手摺に目隠しがあって湯に浸かっては見られなかったのは残念です、男風呂ならそんな配慮は不要じゃないですかね。
道の駅たじまの手前
道の駅たじま
こちらでは年越しそば用にそば粉を購入
女房はゆべしを
栃木県側に
少し紅葉している
湯西川入口手前
道の駅湯西川
前に水陸両用車の停留所が
温泉分析書
道の駅湯西川前の風景、これを湯に浸かりながら眺めかった
日光付近まできて渋滞を心配したが、日光も紅葉が遅れているようなのと雨なので車は少ない、順調に日光を通過することができて、宇都宮の西側の郊外にある餃子の店に設定したナビに従って車を走らす。
日光付近のこの橋からは男体山が見えるはずだが
日光杉並木
大谷石資料館付近までは順調に来たのだが、ここにきて進行方向の道路にバリケードがある、どうやら19号台風の豪雨による被害があったようです、さてこうなるとナビは何も教えてくれない、地図を思い浮かべて方向だけを頼りに細い道を抜けようかと、道があるなら何処かには出られるだろうと、地元の車らしきが入っていくのを見つけてそのあとに。
大谷石史料館付近で道路の先にはバリケードみたいなものが
上の部分拡大を、バリケードだけでなく家財などの一時廃棄場所も、ここも被害があったと分かりました
地上にも大谷石採掘場が見えるところがあったんですね、ここは初めて来ました
何とか広い道路まで出られてまたナビは復活、目的の幸楽という店にはオープンの午後4時半少し前に到着、少しだけ待って入店。この店は焼餃子、水餃子、ラーメンの3種類だけ、全部食べたいのだがもう齢で無理、焼餃子と水餃子を注文したが僕は欲張ってしまい水餃子はダブルに、これはちょいと食べ過ぎだったがまだつるの湯の飲泉効果があったみたいですぞ。宇都宮で水餃子といえば湯だけの汁に自分で味付けするスタイルらしいがここはちゃんとしたスープなのがいい。実はここの店主のお爺さんの今は無い店で食べたのが気に入って、その後にこの店を見つけて宇都宮餃子はここと決めているのです、持ち帰り冷凍餃子も購入してあとは鹿沼ICから横浜に帰るだけとなりました。
幸楽
メニュー
焼餃子
水餃子のダブルとシングル
この日は即位礼正殿の儀で首都高中心部が通行止めという、それで混雑が心配で東北道からは圏央道か外環のどちらかで関越道に廻ろうかとも考え、途中の状況をみて決めようと思っていたのだが、至って順調で外環の交通情報もスイスイみたい、それならと首都高まで進んで池袋周りに、これが混むと思っていた中央道や東名方面への分岐場所も中心部から合流の車が無かったからか全く問題なし、いつもより早いぐらいで帰還できました、4日間で1000kmちょっとを我ながらご苦労さんでした。
今回の三つの温泉宿の湯はそれぞれ異なるものながら、いづれも効能豊かな素晴らしいものでした、やはり東北まで行けばいい湯がありますね、冬を越してからの次をまた検討しましょうかね。