ゴールデンウイークの最終日の6日となれば我家に戻っている人が多いだろうと、さらにもう一手を打って地元の人達を繋ぎとめようというんですかねぇ、こういう時期の地元中心のイベントというのも珍しいと思うのだが、御代田町の真楽寺の西隣にあるシャクナゲ庭園でお祭りだそうで、ここにシャクナゲ園があるとは知らなかったと、近いこともあって花だけでも見物するつもりで出掛けてみた。
そんなには大きな催しじゃないらしいが車では会場まで行けないらしく、別の場所に駐車場を設けてシャトルバスを走らせていたというのを知らなくて、手書きの駐車場案内があったのでそれに従って行ったら案内が少なくなって、別の駐車場に出会ってここだろうと間違えて入れてしまって、知らずにそこから歩いたら距離があることおびただしいのにはハテ?と、本当はもっと先まで行った場所が駐車場で、シャトルバスが出ていたとは会場まで行って分かった次第、お蔭さまでいい運動となる長い散歩をさせられてしまって、往復したから一万歩を超えてしまったわい。
真楽寺には大昔に行ったことがあって、奥まった場所にズングリしたプロポーションの三重塔があったのだけは記憶しているが、浅間サンラインができてすぐ北側にそのバイパスが通り、公園にはそちらからバスが入れるようになっていたんだ。我々はそれを知らずに昔からの南側からアプローチしたから、逆に昔ながらの参道となっていた場所を歩くことになって、途中では図らずもいくつも立派な石仏が迎えてくれることになった。こちらは真言密教の寺と言うことも初めて知ったが、山号が浅間山となっていてその噴火を鎮めようという勅願で建立されたという。御代田では夏の龍神まつりもこの寺が由来とかで、御代田町一番の古刹として尊崇されているからか、いろいろご縁を願ってシャクナゲまつりなどもやるようになったものでしょうか、会場までやってきたら全くの地域密着型の催しですね。冒頭写真ではやっとたどり着いた真楽寺が正面に見えて、その左手がお祭りの会場となっていた。
石像の不動明王と童子の三尊
石の七観音でしょうか
会場となっていたシャクナゲ園の下にある広場は大きな子育地蔵尊の前にあって、こんな像をいつのまに建てたのかとこれまたビックリ、周囲は枝垂桜が多く植樹されていて花の終わりかけに、今年はもう一週間早ければ桜まつりにもなったはずというぐらいで、こちらも見ものとなるんじゃないですかな。シャクナゲはこの裏山となる小高い場所に植えられていたが、こちらは例年よりも遅めらしくまだ花はマバラ、本数も桜の方が多いのにシャクナゲを名乗るのは時期的なことを考えてのことだろうけど、今年の催しは花より団子で行くことになりましたな。
高い場所から地蔵とまつり会場を
シャクナゲ園
テントでは屋台風にテークアウトの食べ物をいくつか、ササヤカな舞台では子供相手のイベントらしきを、さらに今流行のゆるキャラがなどと外部の人間がわざわざ来るようなものではありません。シャクナゲもこの程度の本数だと盛りであってもどうなんだろうと、花をテーマにするなら僕は桜の時期の方がいいと思うけどねぇ。
ゆるキャラに子供たちが
祭りではテントで喰い物はつきもの
話変って今回軽井沢で新規に出来たもので立寄ってみたのが、中軽井沢駅に併設される形で新規オープンした、中軽井沢の旧名を付けたくつかけテラスという建物に入った町立の図書館と、夏場に抜け道となる発地の道沿いに今年から営業したらしいほたる豆腐という店。
図書館はこちら中軽井沢は一般書全般を従来通りに貸出し、以前の離山は学術書で閲覧のみで貸出不可という分担ということだが、何処で区分したかははっきりとは分からない。離山には2Fの奥に書架があって相当数の図書が眠っていて、僕はそこから数冊を借り出したことがあるのだが、そちらにまだ残っている本も中軽井沢で貸し出しの申し込みをしないといけないらしいが、それだと中身を見てから借りるかどうか決めるのは面倒となってどうしたものか。
初めて中軽井沢の館内の本棚を巡ってきた感想は、まだ見慣れていないからというのが大きいけれど読みたい本が見つけ難いなぁと、特に以前は受付カウンター近くの特設棚で人気本や新規受入本や直前返却本に読物全巻セット本などをジャンルを問わずに置いていたのが、どれも分類別にバラバラに分かれてしまったのが不便に感じる。また車での利用客が多いはずで、図書館の専用駐車場はあるものの4時間まで無料というのは、夏場にはこの台数で賄えるのか心配ですね。
くつかけテラス
道路沿いにポツンと建つ平屋の前の駐車場にほたる豆腐という小さな看板を見つけて、こんな場所で敢えて店を構えるとはと味に自信があるんだろうと立寄ってみた。蛍と言う名は近くに蛍の郷というのがあるらしいからでしょうかね。その肝心の豆腐は初めてだったので基本の木綿だけを、やや小さ目ながらお値段はそれなりで、何でも豆乳にした大豆の量は通常のものの2倍の濃さで作っていると話していた。その晩に冷奴で食べてみたら確かに普通のものよりも大豆の味があって美味しいことは確か、でも東信地区には御牧豆腐という強力なライバルが君臨しているから、その味と値段の比較をしちゃうともっと頑張らないといかんのでは。軽井沢のスーパー本店では御牧豆腐は売っていないから、それを知らない客ならやや高めでも買うでしょうけどね。豆腐はおぼろと木綿だけで絹はない、木綿で勝負よりもおぼろとあとは絹も作ったらどうでしょうかね。
ほたる豆腐
今回の滞在中に地場産の食材では山菜などを、ほかには時期的に山野草の苗などもあるかと直売所や道の駅などをいくつか廻ったが、軽井沢の山荘周辺でもタラの芽は木の先端だけにチョイ顔出しというような状態で東信地区全体でもまだ山菜は少な目、草花も園芸品種は多いようだが山野草はJA軽井沢直売所や雷電くるみの里と赤坂直売所でいくつかがあったぐらい。中では雷電くるみの里が農産物も山野草もやや豊富にあって、こういうことでもさすがに人気の道の駅であるわけだと、ここには個人で盆栽や山野草を売っている小屋もあるんですよ。今回は立寄らなかったが赤坂直売所に山野草を出してもいる軽井沢山野草園、そちらではいくつも買いたくなっちゃうものがあるから危険でなるべく行かないようにしているんで、とにかく地植えで失敗してもいいようなものに限定しないとね。
道の駅雷電くるみの里