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冬場の軽井沢には山荘の建て替え中は様子を見ようと度々行ったことはあったが、その当時は何回も往復するだろうからとスタッドレスタイヤを履いていた。でもそれ以来は寒い冬場は敬遠して雪道を走るなんてことはほとんどしないからと、ここ数年は普通タイヤで通しているので、今回は12月上旬なら晴れ間を狙っていけば大丈夫だろうと、比較的に気温が上がるというこの土曜日に日帰りで軽井沢から佐久周辺を巡って、リンゴなどを買って温泉にも入って遊んでこようかということで出かけた。
信州はこの前に春日温泉に一泊した時からは一ヶ月ぶり、その時に買ってきたリンゴがちょうど無くなったこともあって、ついでにこの時期の軽井沢の山荘の様子も見ておこうと、それと山荘に蕎麦包丁を置きっぱなしにしてきたのを思いだし、この年末には我家で年越し蕎麦を打とうと予定しているのでそれも持ち帰ってくることに。
朝は7時半に横浜を出発して、環八はやや混んではいたがまずまずに走れて、中央道笹子トンネル事故の影響があるかと心配した関越道はスキーシーズン前でまだ空いていて順調で、途中では夏場とはやや異なって岩場を多く見せる妙義山の山容(冒頭写真は高速からの妙義山遠望)を見つつ、浅間山は見えないねぇなどと女房と話しながら、凍結防止塩化カルシウムで白っぽいんだと思う道路状況は全く問題はないようであったが、ややスピードは控えめにはして慎重には走ることに。軽井沢の気温が零下から戻るであろう10時半頃に到着しようという予定通りに軽井沢ICまで、そこからの一般道路はいつもならすぐ左折する旧道の方が距離が短いからと走るのだが、この日は日陰のクネクネカーブの道だから凍結の心配があるかもと、標識通りの道を登って行けば日陰の路側帯にはやや白く雪らしきが見えたが路面は乾いていてこちらも問題なし。しかし頂点を過ぎて下って行き72ゴルフクラブの南側にある打ち放し練習場まで来て池を見れば、全面結氷しているのにはやはり軽井沢では昼間でも凍っているんだと、やはり冬場にこちらに普通タイヤで来るのはよっぽど天気が続いた日にしないといけませんな。山荘付近でも前日ぐらいに降ったらしいまだ綺麗な薄雪が残る場所がチラホラ、それが下の写真であるが、このあとの一般道はノーマルタイヤでも支障はなかった。
道には一部に真新しい薄雪が
山荘の庭は落ち葉はあるものの折れた枝は11月に来た時と同様に少しだけ、芝生は西洋芝部分も多いから緑がみえるものの山野草などを植込んだところはミスミソウとジエビネの緑が残るぐらいで一面が黄色く枯れた草叢状態、周囲の落葉樹は全て裸となっていて冬の山荘の庭は意外と日差しが届いて明るいから、ここには雪は全く消えてしまっている。この日の天気だと日なたなら暖かく感じるほどだったが、さすがに風が吹いてくると冷たかったけどね。連れてきたゴン太もこのくらいなら平気という顔をしております。
芝生部分
山野草部分
ゴン太は寒くないよと
30分ほど落ちている小枝などを拾って片付けている間に女房は松ぽっくりを拾い集めていて、落ち葉はキリが無いからそのままにあとは芝生内のモグラの通り道を点検したら、この季節はモグラも動かないのか通路の盛り上がりは見られない。でもモグラは冬眠するとは聞かないがどうしているやら、春に活動が活発になる前に何か退治するか追い払う方法はないですかね。横浜から少しだけ持って行った荷物を室内に入れ、蕎麦包丁を探し出して車に、この包丁は骨董市で大型刃物工具から切り出して荒加工したものを見つけて、あとで僕が砥ぎあげて仕上げたもの、持ち手の綱巻はプロに頼んでいるが刃渡りが30cm以上あってかなり重いです、結構切れ味はいいんですよ。
この蕎麦包丁は手作り感があるでしょう
山荘での用事は手早く済ましてあとは買出し中心に佐久周辺を走り回ることに、まずはスーパーツルヤで格安のチリワインを箱買い、ついでにベルギーのユーロホップという第4のビールというのもここが一番安いからとケース買い、ハテ信州くんだりまで何にしに来たのかと笑われちゃうような。次は御代田まで行ってカタヤマで今晩帰っての夕食用の惣菜をと、ここの休日限定の自家製カスラーが入ったキッシュが美味しいんですよ、それと持ち帰りの冷凍餃子も外せない、もう来春までは来ない可能性が高いからソーセージなども買っていくことに。更に御代田のツルヤにも立寄って、軽井沢店では売っていないみまき豆腐も今年の食べ納めと買込んでから佐久に。
そしてやはり佐久ではteteのパンは買って帰らなきゃと、一番品数が揃う正午ごろを狙ってやってくれば益々ご繁盛のようで、群がる客の間を割って入って探せばお気に入りのパンがありましたよ、セーグル・オ・フリュイというハード系のパンで土日のみに作るとか、でも小さいほうの最後の一個だけだったけどゲットできてよかった。女房の一番好きだというクロワッサン・オ・ザマンドも土日限定みたい、これはちょうど出来立てだったらしくてすぐさま四個をゲット、これもそのあとはすぐに無くなっていたから運が良かった。それとクリスマスシーズンということでシュトーレンもあって、これは保存が利くからと一つ買ってみて味見してみようかと、あとは帰ってからの二日分ぐらいを買っておいたが角食パンは既に売り切れていたな。この店は奥で姿が見える若いパン職人がほとんど一人で作っているのに種類が多いのには驚かされる、我々の好きなこの二種類は軽井沢に長期滞在中は土日を狙ってなるべく買いに来るようにしているが、夏場は県外ナンバー車も多いから売行きがいいはずで毎日作ってくれたら有難いのにね、横浜に戻る時には事前に予約しておけば特に問題なければ平日でも作ってくれるからと、これらを何回もまとめ買いしたりしているが、特にハード系ライ麦パンなら多少は日持ちするしそんなには硬くならないから数日は美味しく食べられるけど、ミルクフランスなどのフランスパンは二日後には相当に固くなるから顎力に自信があるならどうぞということになるぞ。
買ったトレイ一つ分のパン
昼はこの前に春日温泉に泊まった11月には早い安いと中華にしてしまって、女房は二ヶ月ぶりだからとジンガラにというので、もう別荘族や観光客も来ない時期だろうから混んでいてもそんなには待たないだろうということもあって、ハイかしこまりましたとばかりにteteからはすぐ裏手方向で、高速沿いの下って登るローラーコースターみたいな道を走ってすぐの店前の駐車場に、やはりこの時期ともなると土曜日でも空きはあってすぐ駐車出来て店内に。ちょうど眺めのいいカウンター席二つで食べ終わった客が帰るところですぐに座れて、冬場ならスンナリなんだと女房のご意見は正解でしたな。
ピザはこの日のあすすめメニューにあったマリナーラ・ドーモを、パスタは長者原産鹿肉と豚肉のボロネーゼというのをを注文、600円ランチにあるマリナーラは老人向きに軽めであったが、こちらのドーモと付く方はそれよりもややリッチで黄色いトマトを使っているんだそうだ。ランチにはいずれにもサラダと飲物がセットだからいつもコストパフォマンスは高いと思う、それにここの窓からの眺めの料金も入っているわけだから、我家の大蔵大臣殿にはお気に入りの店なのだ。
夏場は緑の日影があるが今は日差しの中に
窓からの浅間山はこの日は雲に
サラダと最後のコーヒーはいつも同じであるが、サラダのトマトが美味しいのと箸で食べられるのは老人向きでいい、そしてコーヒーもデミタスじゃなくて普通サイズなのもグッド。さてピザであるが、この黄色いトマトが甘くて蜂蜜を掛けたかのような味わいが加わって円やか、おすすめメニューになっている理由が分かりましたよ。パスタの方も鹿肉か豚肉かは食べてみても判別できたわけではないが、ボロネーゼ自体がコクがあるトマト味だからピザとは好対照で、半分ずつ取分けて食べたら二人とも腹一杯になってしまった。ここはいつも言うけれど老人二人にピザ二枚は多過ぎる感じだが、パスタもリッチ味を選ぶとかなり腹に応えるね。窓からの眺めでは浅間山は雲に隠れたままであったが、蓼科側の山の一部は白い頂が見えて、眼下には稲刈りが終わって茶黄色の広がる光景に高速道路がアクセントになって、よくぞこれだけのロケーションに建てたものだと感心するが、夜の眺めはどんなものかと、これは息子夫婦が同行できたら一度は来てみたいね。
いつものサラダ
マリナーラ・ドーモ
鹿肉と豚肉のボロネーゼ
コーヒー