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ジンガラで昼を食べたあとは佐久周辺を巡って久しぶりとなる立寄り場所を選んでの買物などをして、最後は温泉に浸かって家路にという予定であったが、午前中は軽井沢でも暖かさがあったのに昼過ぎには逆にやや雲や風が出てきて肌寒くなってきた感じ、雲も動いているようで蓼科山方面の頂きも見えなくなってきたが、まだ日はかなり射していてこのまま帰るまではお天気は大丈夫そうだと思っていたのだが。
この日帰り旅行も昼を過ぎれば帰りの時間も考えて動こうと、あと残っていることのメインはリンゴを毎朝のジュース用に一ヶ月分ぐらい使えるだけ買込むことと温泉に入って行こうということ、リンゴはどこの直売所で買おうかと迷ったが、途中の赤坂農産物直売所で値踏みしてからその先の立科にある菜ないろ畑にまで行って、沢山並ぶ中からこちらの方がお得なものだけ選んでおいて、帰り道でもまた赤坂直売所でも違った種類などがあったなら補充できると、それと温泉もそのもう少し先にある権現の湯には夏場は一回だけだったし奥まった場所じゃないからと、温泉前の駐車場には日陰は無いけれどこの時期ならゴン太を車の中で待たせてもいいからね。そして向かった佐久から旧望月までの道では晴れていたのに、立科に入る直前から突然に先方の空に黒っぽい雲が見えてきて、遠方の風景もなんだか不鮮明な感じになってきた。そして菜ないろ畑の手前からなんと雪が舞い始めてきて、到着した時にはかなりの降り方となって乾いたサラサラの細かい雪が強くなっった風で地上を這い走りまわることになってきて、予報では晴れとはなっていたものの山の天気は急変してきたら大変だと女房が心配しだし、手短にリンゴだけを袋で両手いっぱいに持てるだけ買い込んですぐに戻ることにして、温泉は山を下りた旧松井田は坂本にある峠の湯にしようということに。
細かい雪がかなり降ってきて
そのリンゴはこの前には信州リンゴ三兄弟が揃っていたのに、今回はシナノゴールドが少しだけあったぐらいでほとんどがフジとなっていて、いかにこの品種が広まっているかが分かる。早生はツガルでその後はいくつかの品種が出てきて最後がフジということになるわけで、この品種を主体に安いものだけを沢山買込んで、これで一ヶ月ぐらいはジュースに使えることになるはずだ。
リンゴの買出しに行ったみたいに
このあとの帰り道では雪に追いかけられることとなって、前方は青空なのに車には舞い踊るように雪が吹き飛ばされてくる。旧浅科に入ればやや明るくはなってきて夏場に温泉の帰りには度々立寄ったちゃたまやに途中停車を、冬場でもここのアイスクリームを食べようなんて、ここも11月に通った時はまだ開店時間前で食べられなかったからと言う女房は執念深いんだねぇ。ここではケーキ類は日持ちしないからすぐ食べるのでなければ買えないが、卵入りのラーメンが麺もスープも美味しいからと数パックを、当然に卵の生産販売から始まった店だから生み方が悪くなった親鳥は処分されることになって、でも固い肉だから挽肉で売ることになるわけだが、これまでよりも少量のパックで販売するようになっていたからこれなら手軽に買える、とにかくこの挽肉からはスープにいい味が出るんですよ、ほかのパック売りの炭火焼きなどの加工品などと比べると格安の食材だから使い方によってはお得。
ちゃたまや店内
このアイスが180円ですぞ
そして佐久からは裏道を抜けていけばこの途中では一瞬だけ浅間山の頂上が見えて、頂上付近では新雪が降っているみたいで白い綿を広げたような景色が見えていたが、それもまもなくで雲の中に。追分までは裏道を走ってからR18に出て、そのまま軽井沢を素通りして碓井バイパス経由で山を下りる、一台だけ前をノロノロ走る軽自動車にイライラしつつ追い越し禁止を我ながら感心にも守って、下り切ったバイパス最終点の少し手前から碓井の旧道へと逆戻りする道に分かれ、坂道を登りつつ道路の修景改修が完了した坂本宿の中を抜けてその端っこの奥にある峠の湯に3時過ぎに到着する。
朝のうちの浅間山は全く雲の中に
昼前には裾野が少しだけ見えて
帰りの午後の一瞬だけ頂上までの姿が
峠の湯には3年振りになるかな、数年前までは僕一人で軽井沢に来ることが多かったものだから帰りにはここで温泉に浸かってから横浜にということが多かったが、義父が亡くなってからのここ2年間は女房と愛犬もいつも一緒に来るようになって、夏場にはゴン太連れだと車に残せないからと立寄ることが無くなっていた。この温泉施設がトロッコ電車の終着駅になっていて、ここから碓氷峠へというハイキングコースが整備されているそうでシーズンには観光客も多いところ、そのハイキングコースには旧信越線の名所となっているレンガ造りのメガネ橋があって、建物外観はそれを模した回廊風ゲートを前面に配した設計の建物(冒頭写真)になっている。
この温泉はこの辺りでは人気のようで観光シーズンにの休日はかなり混みあうらしいが、やはりこの時期は観光の端境期で地元客中心だから芋洗いというようなことは無く、この日は寒かったから露天風呂の方は人影マバラ、温泉好きを自認する僕は内湯、泡風呂、サウナと十分に体を温めた後は露天でと全部に入らないと気が済まない。泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉でかなりショッパクて塩分が濃い温泉、実は隣のゴルフ場開発の際に掘り当てた温泉で源泉もそちらにあるとか、ここには引き湯しているということだが、距離が近いこともあってかなりトロミもあって肌スベスベになる良い湯だ。週替わりで男女入替えとなっていて、この日は男はゴルフ場を眺める側の洋風風呂、どちらかというと妙義山が眺められる和風浴槽のほうがおすすめかな。休憩ロビーからも南は妙義山が、北側は玄関からの吹抜け空間越しにトロッコ電車駅とゴルフ場がと、ロケーションがいいのもここの売りでしょう。レストランは昔の信越線山登りのアプト式の名前を貰って亞符杜ということだが、横川の有名駅弁だった峠の釜飯のおぎのやの経営で、メニューの中心に峠の釜めし定食が大きく乗せられているのはやっぱりねと思うでしょう、休憩ロビーの喫茶カウンターでも釜飯だけの持ち帰りも買えますよ。
峠の湯パンフレットより
峠の湯内亞符杜の食事メニュー
峠の湯から見た夕景の妙義山
午後4時半に峠の湯から一挙帰ることとなったが、その少し前からここにも小雪が舞い落ちてくるようになってきて、この日は信州佐久平の西の方面から黒い雲と共に雪が東に進んできて、車に遅れること1時間ちょっとでここまでやってきたんだと、ずーっと我々は雪に追い立てられて来たわけだが、もうここから高速に乗れば雪とはサヨウナラをお願いして一目散に家までへとなった。今回のことで冬場の信州方面の天気は、東信地区であっても首都圏とは寒波襲来時にはかなり違うこともあると肝に銘じておきましょうね。松井田ICからの高速は土曜日でやや車は多かったものの最終練馬出口で少し渋滞しただけで、観光シーズンを外れたこの時期の信州往復日帰り旅行は冬場の天気さえよければまた行ってみたいねと女房と話しつつ7時半過ぎに我家に帰還、ちょうど12時間の日帰り旅行は妙義山の朝の景色と夕景が信州と関東の境で送迎をしてくれたわけで、ここを境に山に向かう際はご用心をということだ。