ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

旧HPからの移行版***この度の旅ではTVには2敗を喫す 伊豆・駿河A 3/3 2002.2.9(土)~11(月)

2014-06-16 15:59:27 | 旅日記

 さて昼飯はと北に向かって車を少し走らせれば、西伊豆町仁科にある新造屋に入ることに。ここの魚料理は旨い、安い、ボリューム満点と3拍子揃った今時嬉しい店。我々が入ると店内は調度満席、料理はほぼ出揃っているようなのでいいタイミングでした。メニューは刺身、焼魚、煮魚、ジャンボエビフライなどの定食が1500円、その上の竹セットが2000円(我々は入ってすぐこれを注文)、一番高いセットで3000円。主人もうちのを食べると他では物足りなくなるでしょうと。

 この親父、ちょっと恐持ての風貌ながら至って気さくで気風が良く、なんでも婿養子とかと誰かから聞いた。カウンター席の目の前で刺身を裁きながら話をする親父と、府中から来てこちらに別荘がありいつもここに来るという隣の3人連れ客のやり取りから、親父曰く、だいたい注文の仕方で何回か来たことがあるなと分かるそうだが、そういう注文の仕方のようで刺身盛合せに加えて焼、煮、エビフライの定食をとって、お互いに分け合って旨い旨いと。見れば焼魚なんぞでかいイサキが2匹も乗っているし、煮魚は僕の大好物カサゴがこれも2匹、こりゃたまらんですな。焼魚と煮魚乃定食に刺身盛合せと、次はこの手で行こうかと、でも二人ではボリュームがあり過ぎるかなぁ。話し好き女客とのそんな主人の話を聞いていたら、TVにも出たのを見たわとなって、親父はちょっとばかりテレた風に俺TV嫌いなんだけどしょうがなく出たらあと続けて依頼がきちゃって、アンチ巨人ファンだから依頼の日テレが一番嫌いなんだとか。なかなかシャイなところがあっていいじゃありませんか。本当言うとこういう店はTVで紹介して欲しくないのだが、でもTVも昨日みたいな店ばかりじゃないと少しばかり安心はしましたよ。駐車場に戻ってナンバーを見ると、今入ってきた車も含めて関東ナンバーばかりがズラリと。古いこちら出身の友人に聞いてくるようになったのだが、昔は地元客だけでもかなり繁盛していたけど、知れ渡ってしまったからにはこれからはさらに時間を見計らって訪れる必要がありそうで、ヤレヤレとなってしまいましたなぁ。

                                  新造屋

                             食べ掛け中であるが

 腹一杯になってあとは芝川町まで一気にと、ナビで一般道でルート検索しての出発。西海岸を観光名所の堂ヶ島などは素通りして、土肥から中に入り修善寺経由、混雑する道を沼津に出て、富士市から富士川町そして芝川町と、途中は目ぼしいものは何も無くて、川沿い、細い道の多い田舎道を飛図温泉には午後4時半に到着となった。

 今日の宿は来て見れば多少くたびれかかったような鉄筋コンクリート3階建ての旅館で、何か分からないやや臭いが気になる。部屋数はここも結構多いのようだが、日帰り入浴客が多いらしい冷鉱泉で、あとの食堂の食事で分かったが宿泊客は我々を含め15人ばかり。風呂は鉄分を含む硼酸泉で、露天風呂もあって24時間入浴可となっていた。内風呂は熱めに沸かしていたが、露天はぬるいのでゆっくり入れます、でもこちらははかなり源泉を薄めているようであった。

 食事はこういう旅館には珍しいキムチを使った料理などもあって、老人にはどうなんでしょうか。隣の老夫婦はやはり残していましたよ。ほかには中華風茶碗蒸のような料理も冷たい状態で供されたが、味のほうはまあまあではないでしょうか。あとは刺身、天ぷら、さらに鍋はこれも珍しくカセットガスコンロに土鍋でたっぷりの量。女房は予約時8500円からと安かったので上のランクで頼んだとか、他の客より刺身や前菜、茶碗蒸風などの料理内容ばかりでなく、量とも違っていて腹一杯、最後は皆がやっているように鍋に雑炊といきたかったのだが今日も流動食だけで米粒までは入りません。さてここの冷酒だが、てっきり昨日の富士錦かと思っていたら富士宮の酒なので何故地元の酒にしないのと聞くと、どうやら特段の理由はないらしい。女将さんがお酒に詳しいですねと言うので、まだ全国の20%の蔵しか飲んでいないよとニヤリと返す僕、3月には富士錦酒造の蔵祭があって無料振舞い酒が出るそうで、送迎しますから是非お泊りをなんて話しになりましたが。この宿は食事中にこんな話をしながら面倒をみている女将さんで持っている旅館のようであったが、宿泊客はそんなに多くなさそうだから、ワンフロアの一つのブロック限定10室ぐらいを改装リフレッシュして、それを宿泊用に充てるようにすればと思いますが。あと布団は綿で重いので羽布団に代えましょうよ。女房が風呂で一緒になった同じ横浜からの客が、ここでは整体をやっていてそれで通って以来もう10年の常連という話を聞いたとか、そういえば夕食時、男女4人組で女将さんと親しそうにワイワイやっているグループが居ましたね。

 翌朝の露天風呂には親父連中4人が入り、こんな土地の宿にわざわざ来ている変わった輩ばかりだから温泉談義に花が咲き、ぬるいこともあって小一時間ほど湯の中に。僕も行った奈良田温泉や寸又峡温泉の泉質の良さと紅葉の素晴らしさ、寸又のさらに奥には泉質が良いのに無料で入れる赤石温泉があるという話、白濁が好きなら白骨が一番だけど乗鞍の公衆温泉はそこから引いているとか、さらには秋山郷の温泉と紅葉、アルカリが強い温泉は小菅村の湯だ、さらには静岡北部で最近温泉を掘り当て3年間温度が変わらなければ温泉申請して開業しそうだという話、はては山では茸だ山菜だという話などまで、あんまり長湯だったので部屋に戻れば女房はプリプリしていましたっけ。<この温泉宿も閉館したらしい>

 最終日は芝川町で富士錦1本を買い込み、昨日の道を戻って国道1号に出て少し西へと清水を目指す。途中の由比には県道沿いに桜えび館と削り節館が並んでいて、サクラエビ入り煎餅と出汁粉をお買上。サクラエビは禁漁期だそうなので冷凍物なら清水の市場の方が安そうとここでは止めに。ちなみにこの駐車場に車を停めて一本南側の旧街道に行けば、多少は昔の面影が残っていて、広重美術館や由比正雪の実家だったという正雪紺屋(勿論藍染めを売っている)などがあるのだが、もう前に訪ねているのでこれらはパス。ここから1号に出れば快調にパイパスから駅の南方向に降りていって、目的地の河岸の市に11時前に到着する。この前と同じ店で銀鮭1本3150円なりを買い、油はあるがもっと塩が効いた方が旨いんだけどというと、裁いて荒塩を振りましょうというので、こりゃ手間も省けると他を廻っている間にやってもらう。刺身はヒラメの背の腹側の柵(約1400円)とバチマグロのブロック(4cm厚で1500円程度)、焼ガキにと殻付き(120円/ケ)を人数分、煮魚にはカサゴ(600円/3匹)とカワハギ(大型500円/2匹)、天ぷら用にはアナゴ(800円/20匹)、これに生サクラエビとアジの干物を購入と、ちょっと買い過ぎてしまった。ここは焼津おさかなセンターよりも鮮魚が多いのが魅力なのですよ。

                            河岸の市
 今回はまだ早いので買物だけにして、食事は三島で鰻でもと高速で沼津ICに、というのも今回も不幸の連絡があって、女房の父親の姉98歳が亡くなったので函南の家に寄って来てくれということで。三島はまず桜家に行けば店内は待ち客で一杯、それで割烹うなよしに廻るとこれも外まで客が待つありさまに、こりゃダメともう昼飯はお預け。ここもTVの影響でしょうねぇ。今回は二度もTVにやられました、バカモーン!
 ということで函南(ここにも陸茶坊という有名中華料理店があるそうだが、ここに着いたのは途中が混雑していてもう2時少し前となってしまって諦めました)ではとりあえずのお悔やみをして、あとは1号線で箱根バイパス、そして湘南バイパス、小田原厚木道路と走って、東名厚木ICの合流では渋滞を少々我慢して、それでも午後4時半には我家に帰れましたとさ。

 (このあとにシツコク伊豆と駿河路の旅日記の旧HP空の移行版を続けるつもりなので、それらの一連の最終回に店データやマップをまとめて掲載する予定である)


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