ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

旧HPからの移行版***正月明けからすぐ温泉旅行とは 伊豆・駿河B 1/3 2003.1.11(土)~13(日)

2014-06-18 16:00:33 | 旅日記

 今年は年末年始が9連休だったのでその直後のこの週は比較的に空いているだろうという読みがあり、昨年より一ヶ月早めて1月の3連休に再度伊豆から駿河を周ることに。ほぼルートは昨年同様であるが今回は特に見ようというような催しが無いので、いつもは通り過ぎるだけだったいわゆる観光場所というものを、何かの再発見ができるかもとコースに入れることにした。レトロ温泉旅館大東館を再整備した伊東温泉、伊豆第一の温泉地としての修善寺、正月参りがまだ続く三嶋大社の3箇所をちょっとだけ覗いてみて、あとは行き当たりばったりの旅ということで出かけることにした。宿だけは昨年よりランクを少しばかり上げて、とは言ってもほんの少しばかりであるが、さてどんなものになるでしょうか、というわけで伊豆駿河の旅のバリエーションとして、参考程度に簡単に旅日記の記録を備忘録を兼ねて。

 今回も朝7時頃に我家を出発、案の定いたってスムースにあっという間に伊東に到着してしまった。我が奥方は国道沿いの和菓子処石舟庵にまず立寄り、饅頭はその場でぐり茶サービスでパクリとしたあと、日持ちする菓子をお土産にして、まずは最初の目的地大東館に行けば駐車場が分からず、案内地図をよく見たら市営有料駐車場を利用するようになっているらしい。それでもと付近を巡りよくよく掲示版を見ていけば、無料の臨時専用駐車場が近くにあるじゃないですか。国道の海側には市営駐車場の先にも港の無料駐車場があったから、ケチなことをしないで市営も全部無料にすればいいじゃありませんかね、ガラガラなところに料金番を付けておく方が無駄というものですよ。

 大東館は隣の今も現役の木造老舗旅館いな葉が、5年前に市に寄付したものらしく、見学は無料というのが嬉しいですねぇ。川沿いに続くレトロ温泉街の風情を一手に醸し出す見事な和風旅館で、中の造りも贅を尽くしていて、ただ展示するだけではもったいないぐらい、いい宿だったんですねぇ。昼過ぎからは大浴場にも500円で入れるとあったが、大浴場は一つだけなので時間で男女交代となっていて、夫婦連れには不便この上ない、小浴場も安くして同時利用できるようにしたらどうでしょうか。最上部の展望楼に登れば、目の前の屋根の上に青鷺が一羽、飾りかなと思ったのも一瞬で、羽が風に揺れ、ギロッと目玉が動くじゃないですか。見学後に川向こうに回ればもう一羽白鷺も留っていて、歴史的建築を本当に飾っているみたい。はしゃいで眺めている我々を見た地元の人が、いつもいるんですよ、本物ですよと、自慢気に他の観光客にも話していましたっけ。もう一つの発見は街中で地元御用達らしい魚屋が何軒か見られたこと、土産を買うなら国道から入ってこちらで買うのがお薦めとなるでしょうね。

                             大東館

                            

 伊東市街から次へと伊豆高原手前右手の農協直売所でデコポンがないかと聞けば、もう少し暖かくなってからということで、これは残念でした。そのまま進み本日の昼も稲取となり、でも前回に懲りて港前の徳造丸に直行する。刺身定食と金目鯛煮付定食はどちらも2000円ではあるが結構なボリューム、女房の金目を分けてもらい、クチナシの実で黄色くしたこの地方の1月の御祝い御飯をお代わりすればもう腹一杯と相成ったが、こりゃぁ当り前ですかね。なぶらととという町営施設ができていて、魚介類の洋風料理レストランもあるらしいのだが、徳造丸は相変わらずの人気で出る時には待ちの列には何人も、早く来てよかったですねぇ。1Fは今でも鮮魚店で、今や稲取、下田のブランドとなった金目鯛や新鮮なアジ、またそれらの干物を売っているが、いつもまだ先への旅行の途中で買っていないので確たることは言えないが、まず美味しいと思いますよ。最近すぐ手前に丼専門店も作り、下田にも支店ができたようだ。数年前に稲取の国造沿いに開いた洋風レストランもあるが、そちらは存外高かったのけれど今はどうでしょう。

                               刺身定食

 次は下田の手前を左折して爪木崎の自生水仙群落を見物に、こちらは二回目となる。先端の駐車場は地区の経費として500円、手前にある駐車場は無料、今回はケチな我々ではあるものの、その先の灯台まで歩くんではややウンザリと有料に入ることに。以前より増し植えされている水仙群落はいい香りが漂うのがなんとも良い雰囲気で、さらにそれ以上に素晴らしかったのがコバルトブルーの海、お天気に恵まれて他の観光客もこんなに真っ青と歓声を上げている。まだ日本も捨てたもんじゃありませんね。サッと一回りして次は下田市街へ向かう。

                             爪木崎の海岸

                            野水仙の群落

 下田の杉浦陶房はやはりいい作品が並んでいたがやはり高いので眺めるだけ、でも最近見かけなくなってどうしたんだろうと思っていたお爺さんが元気な姿を久しぶりに見せてくれて、足元はややおぼつかなくなっていたようだがまずはなによりでした。ほんの寄道しただけでさらに松崎に一直線に走る。松崎にももう何回か訪ねていて、あまり見る所も無くなったというわけで神社の清水だけを汲んだだけでここもすぐ切上げ、その南の海岸沿いのクネクネ道をたどって雲見温泉に早めに行くことに。

                             杉浦陶房

 最初の宿は雲見に着いて最初に左手に入る脇道のすぐにあった雲見園という旅館。雲見は民宿が多く旅館は少ないが、小振りな旅館があるいうことでここに決めたのです、休前日は14000円からとのこと。というのも20年ほど前にここの民宿に泊まって、温泉なのに風呂の貧弱さとそれも順番待ちというのにウンザリしたものだから。おそらくここの民宿はこの程度のドングリの背比べだろうと敬遠して、以降訪れなかったのですよ。さてこの宿に入れば秘湯を守る会の会員というので、こんな密集地に何故秘湯なのかと思わずビックリ。なんでもここ雲見は伊豆の中で一番奥の辺鄙な場所ということで、会員になれたらしい。何よりも3世代の家族だけを中心にやっているのが僕には嬉しかったが、まあやはり会員の宿というだけあって各所に工夫していることが分かりますな。スリッパのほかに竹皮草履や冬は毛糸靴下を用意していたり、いろいろな網籠をゴミ入や防臭炭入、花活けにあしらったりしているのです。部屋でも洗面には和風手拭を竹篭に入れてあったり、床の間には掛軸のかわりに手拭を飾りにした額を吊るし、図柄は1月で干支の小さな羊の絵を配した寿の一字とは憎いですねぇ。この額があれば手拭を変えて季節を演出できるわけで、このアイデアは貰っておきましょうと。また風呂は小さな男女の内湯に露天が一つ、特に露天は夜7時から10時の女性タイム以外は混浴ということであったが、女房曰く、内湯は女性の方が着替場所を含めて1.5倍ほど大きくしているらしいと言っていたので、まず宿は女性客の評判第一と、これもよく考えていますなぁ。泉質はカルシウム-ナトリウム塩化物泉で婦人病に良いらしくこ、れも女性を意識する理由でしょうか。食事は部屋出しで到着順らしく、3番目だったので5時45分にはスタート。漁師の先代と現主人が獲ってきた魚を中心に、蟹、イセエビ、アワビと増えて付くコースとランクがあるそうだが、そのボリュームは半端じゃありません。蟹のコースは15000円であったが、一人にズワイ蟹一杯ずつは多すぎるのと、ズワイは伊豆で取れる蟹じゃありません、冷凍物になってしまうから、これは別工夫をした方がよいのではありませんかね。でも刺身は珍しいホウボウ、焼魚は見事なカサゴ、手の込んだ美味しい和風献立もあって、僕の好きなスタイルの宿の男衆が作るスタイルでしょうか。最後には蟹の足半匹はもうダメ、とても御飯までは行き着かないという、これまで泊った宿のボリュームのさらに上とは恐れ入りました。酒は大吟醸の600cc壜、吟醸の4合壜が冷蔵庫にあって普通酒は無いというは、アッサリ速醸スタイルの味が嫌いな僕には値段ばかり高いだけと好みではありませんぞ。でも静岡の酒は最近はいいからと、今日は奮発して由比の正雪純米吟醸4合を食後までかけて空にしてしまい、これでは健康的ではありませんでしたねぇ。でもやっはり安い本醸造も置いてもらいたいですねぇ。

                             雲見園

                            夕食

                                


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