幾つかに分散した食器棚を整理したついでに、箱付作家物や骨董以外の現代物酒盃を並べてみたら102個あった。これに信州の小屋に置いてあるものもまだ少しばかりあるしで、なんでこんな数になってしまったのだろう。
中には貰い物などもあるけれど、ぐい呑はかさばらないからと旅行先などで安物も気安くついつい買ってしまった結果でしょうね。ガラス盃や木製塗物などはごくわずかでほとんどが焼物、なかには作家物でまぁまぁのお値段のものもありどこで買ったかをはっきりと覚えているものは1/3ぐらいかな。これだけあるのに使うのはごく一部だけ、理由は自分が一口で飲む量や盃を呑み空けるピッチで手頃な大きさ容量のものを好むのでしょうね。
この中で一番の変りものは温海温泉の旅館で使っていたと思われる面白い形の塗の酒盃。この形はカブを逆さにしたのですね、さらに絵柄にもカブが二つ、僕が毎年訪ねる温海温泉の名産物、焼畑で作る温海カブをまるごと表現しているところが面白くて買ったのですが、なんとこれ鶴見の骨董屋で見つけたのです。酒盃としては半分を受台にしてお大尽気分にさせましょうというのでしょう、お遊び感覚がいいじゃありませんか。でも我家では一度も使ったことはありません。