9日木曜日から長野市郊外にあるピザと珈琲の店というねこぽぽテラスの庭を使って、女房が習っているアイヌ刺繍の先生の作品の展示会があり、生徒たちも作品も一つずつ作って出品しているとかで、刺繍教室のほとんど全員が観光も兼ねて初日に会場に集合するんだそうだ。店は通常は木曜日が定休日なんだそうだが、この日は臨時営業して皆さんに便宜を図ってくれたらしい、この日は晴れ渡った上に暖かくなって野外展示には絶好となりましたな。
山荘を9時過ぎに出てまずは佐久に回り道し、翌日には横浜に戻るから持ち帰るようにとteteでパンを予約して、佐久ICから高速に乗って長野ICまでの往きは、高速も平日はずっとガラ空き状態なのは結構なのだが、道中はトンネルが多くて信州の美しい景色はあまり見られないですね。これは脇見運転しないためか雪対策のためなのか、長野IC直前から一般道へとここまで来れば信州の山々がよく見えてくる。目的地の若穂地区へは中心部からは離れるように南東に向かって走っていってかなりの田舎という感じのロケーションまで、はてこんな場所でカフェレストランみたいな店があるんだろうかという場所まで来てしまった。
店近くはこんな田舎風景となってから
ナビもこれだけの田舎道となるとたどりつくのに好都合な道順が分からないらしくて、目的表示のすぐ近くまでになったらその先の道がどう見ても無い。畑にオバアサンがいたので店名を言って訪ねたがそんな店は知らないと、確かすぐ近くのはずだがその店は出来て間もないのかも、1年半前の僕のナビではTEL検索ができなくて住所を細部まで入れて来たように、地元でもまだあまり知られていない御新規さんらしい。しょうがないから付近を探し歩いてみたら、すぐ傍のお寺の裏側にその店はあって、細い道を車ギリギリで抜けてなんとか店の駐車場に入ったのは開店の11時直前、車だともっと手前から入って行けば楽だったんだね。
さて駐車場も道の向かい側に流れる小川に掛けられた粗末な木の橋を渡ってとなっていて、すこしばかりヒヤヒヤさせてくれるわいと。店舗となっている建物も田舎の古民家風とよくは分からないがやや新しい造りの建物の複合形となっていて、これまで住居だったのをまるごと手作りで改装して店にしたという感じで、これが逆にいい雰囲気となっているのかもしれないね。
さらに驚くのは中二現れた庭の広さと高低差がある立体感で、この時期は軽井沢ではまだのシラネアオイやニリンソウやイカリソウなどの山野草が各所に咲き、山シャクヤクなども自然に増えているとかで蕾が膨らんできていて、ありきたりの庭以上に山国信州らしさがある。山野草はどの株も大きくて、おそらくこの場所でかなり前から育ってきていて増えてもいるんだと思う。
その中を回遊できるように通路があって、アイヌ刺繍が木々をバックに配置(冒頭写真もその一部)されて、場内を登り降りして一周しながら鑑賞するようにという趣向、やや原始的雰囲気が感じられる模様が特徴のアイヌ刺繍にマッチした演出になっているということだ。
駐車場から見たねこぽぽテラス
店への入口
入ると広い庭が迎えてくれる
シラネアオイ
ニリンソウ イカリソウ
山シャクヤク
さらに展示だけでは物足りないという人にはアイヌ刺繍の小物雑貨などの販売コーナーや、刺繍をするための素材となるような古布などの販売も業者が来てやっていた。聞けば蚊帳生地を多く持って来たそうで、今は珍しくなった苧の蚊帳もあるということで、これは早い者勝ちで売れていたみたいだね。
テーブルでは販売する小物類が
古布直売もやっていて