ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

軽井沢植物園の観察会に、そのあとは追分の骨董市に少しだけ

2013-07-10 17:45:01 | 信州日記

 この7日には軽井沢植物園で月に二回の催しの7月最初となる観察会があって、そちらを見物してからこれも毎月7日に追分の旧油や敷地内で開催の骨董市も見てこようかと、やや天気は怪しかったが出掛けてきた。冒頭写真は植物園チケット売場手前にあったいま咲いている花の写真というパネルである。

 観察会は10時半から1時間ほど植物園の学芸員の案内で説明を聞きながら園内を巡るというもので、前回の6月に初めて参加してヘー!そうなんだというような面白くもタメになる話には、植物にそんなには興味が無かった女房もこれは軽井沢滞在中なら必ず参加しようということになって。

 観察会が始まった頃からやや大粒の雨が降りだして、我々は傘を差してとなったが学芸員さんは青い雨ガッパだけで頑張ってくれる。最初は木の説明からとなって、マメ科で白い花がいっぱい咲いたユクノキとカナダから送られたというサトウカエデについては雨の中で写真は撮らなかったが、特に日本のカエデだけではメイプルシロップの甘さはでないそうで、カナダの国旗のマークとなっているこの木の樹液を混ぜないとダメだという話であった。ハテ?秩父では地元産のメイプルシロップを売りにしたお菓子などを大々的に売り出しているが、カナダ産のカエデが植えられているわけではなさそうでどうやっているのかな。

                          軽井沢植物園入口

                          観察会参加者

 幸いに途中からは雨も上がって、このあとは今咲いている草花を中心に見て回る。ちょうどカキランが見頃で、カキの色の花だからカキランだそうだ。こういう日本のランは種では増えないものや地中のバクテリアなどとの共生もあって栽培は難しいと、アツモリソウは以前には軽井沢駅近くの湿地で普通にあったものが、この植物園でも15年前にとうとう消えてしまったという話には皆さんも驚く。我が山荘に自生するスズムシソウに似たランの話をしたら、それはクモキリソウでしょうと、それなら種でも増えますよと教えてもらった。

                          カキラン

                          ヤエノドクダミ

                          サンカヨウの実が、写真で狙っているのは奥にあったヤワタグサの花

 今とこれから咲くという似た植物についてもいくつか、ヤマブキショウマは葉の形がヤマブキに似ているから、さらにショウマと言ってもバラ科でほかのユキノシタ科である〇〇ショウマとは全く違うとか、山荘でも咲くアカバナシモツケソウはキョウカノコとは別種だそうで見分けがつきにくいが、花の時期がキョウカノコの方が早いんだそうだ。僕は今までは一緒の植物と思っていたが間違いでしたね。

                          手前ヤマブキショウマ、右奥アカバナシモツケソウ

                          手前シモツケソウ、右奥キョウカノコ

 マンセンカラマツという背の高い植物は絶滅危惧種になっているそうだが、ここでは大きく育っていたのでリストを見るまでは学芸員さんも知らなかったという話も、しかしカラマツの名が付く草花の仲間でこんなに大きくなるのがあるなんて僕も初めて知った。

                                 背が高いマンセンカラマツ

 軽井沢では至る所で見つかるウバユリ、これは花が咲くまで7年かかり、花が終わるとそこで死んでしまうというのにもビックリ、そのあとは地中の芋みたいな場所にあった鱗片が育っていってまた7年後に花がと、普段見慣れたジミな植物なのにそんな世代交代があったとは、林際の道端に多いから途中で刈ってしまってはいけません、大事にしてあげないと。

                           ウバユリ

 他にはクララという毒を持つ植物はオオルリシジミの幼虫の食物で、鳥などが幼虫を食べると毒になるということを長い間に教え込んできたなどと、東御ではこの蝶を育てているそうで、いつの日かこの植物園にも風が強い日に飛来して育つようにならないかと植えてあるんだそうだ。可能性に掛けての楽しみがあっていいですねぇ。

 そのあとは追分に廻って油や敷地内の骨董市に、この時間帯になってまた小雨が降りだして、小雨決行ということだが雨に濡れないように覆いなど掛けてたりしていてやや盛り上がらない様子。最初が雨模様だったこともあるのか出店者は15店程度というのもこの場所の広さからはマバラな感じ、扱うものもイマイチで今後も続けるとなるともっと参加者を増やさないといけないのでは。骨董市とは別に旧油やの中ではその時々の展示や工芸品の販売などをやっていて、今回は動物や野鳥などの不思議な造形が面白かったが、そちらとの相乗効果をもっと期待しましょう。

                                 追分宿の骨董市のポスター

                          ささやかな骨董市

                          油やが文化磁場となって                                         


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