もう１０年以上使い続けているドイツの手帳リド・ミニプランナー、これを扱っているのは伊東屋だけでその丸の内売店まで出かけるのに、今月は第一日曜日だけに開催されている東京フォーラム広場での大江戸骨董市(冒頭写真)も久しぶりに冷かしに見て廻ろうかと。ほかにもいくつか寄道場所を作って都内を走り回ってきた。
９時過ぎに家を出て日曜日の都内は空いているからスムースに東京駅八重洲方面に、休日は駐車禁止解除のオフィス街の道路に車を停めてまずは東京ファーラムへ。ここの骨董市は都の催しなどが無ければ第一と第三日曜日が開催日で、この日の第一は富岡八幡宮などとも重複するから第三より少な目の出店となっていた。久しぶりに来たら始めてみる業者もかなり多いようだ、この日はいくつか珍しいものを見つけたもののもう何万もするものは買わないことにしているから我慢の二字。特に本物の竈神様やさえの神などの木面はこういう市では始めて目にしたが、どちらも東北地方由来だそうで好事家なら喜ぶ値段ではあった。ここでも江戸前期の古伊万里をいくつか目にしたし、蕎麦猪口では古いタイプの古伊万里や珍しい瀬戸鉄絵などもあって、昔に比べたらどれも安いと思う。
そんな中で出展者の顔を拝見するとかなり紳士然とした方が目に付き、数店で訊いたらやっぱり定年してからごく最近に誘われて始めたという。やはりねぇ、僕も始めても良い手合いだけれど、商売をマメになんて気がないからねぇなどと雑談。こういう新たな参入者が並べているものは一時代前に高かったと思われる良い物が多いようだから誉めあげたら、何も買わないのに地元産の美味しい献上柿というのを一個貰ってしまい恐縮です。そういう新規の皆さんが言うには、昔買った値段がつけば嬉しいのだそうだ、まぁ自分が楽しんだ分だけは只で済んだことになるからね。
それでも安い物なら何か一つぐらいと別の店で購入したのが、先方は九谷というけれど僕は伊万里かもとも思う猪口風小鉢５個。これは蕎麦猪口にも湯呑にも向付鉢にも使えそうと、これら無傷ものが全部で１５００円とはデフレですねぇ。女房はもう陶器は買うなと言うのですがついついと、で彼女は手作りバッグの部材に使おうと畳の縁布や変な帯止などの格安品を漁ってきた。
右端は献上富有柿
昼時になって食べに行ったのが有楽町にあるアンテナショップ鹿児島遊楽館の２Ｆの黒豚料理のいちにいさんという店。１２時１５分でもう待ち行列ができていて、益々人気が出ていますねぇ、でも比較的に早い時間だったから１５分ほどで席に案内された。食べたのは僕は黒豚バラカツ丼、女房は豚汁セットと一番安いほうのメニュー。でもここのカツ丼は甘めの味付けが美味しいです、豚汁もここのを食べてこんなに品の良いものだったかと再認識させられた味。もう我々はこれだけで充分に満腹気分、ここの黒豚は脂が旨いから気にせずに食べちゃいます。ここには１Ｆに食料品や焼酎、３Ｆは工芸物産の販売コーナーがあって来れば１Ｆには必ず廻る。さつまあげパックとここの豚汁の味を真似るのにかかせない甘口の麦味噌を買って外に出たら、さっきの三倍以上の行列にまだ我々はマシだったねと。この店の客筋は不思議なくらい年配客が多いと思うのだが、そんな皆さんも並ぶのですね。
カツ丼には赤出汁が 甘め味噌の豚汁はタップリと
腹ごなしに丸の内仲通りを歩いてＩＴＯ－ＹＡに行けば、目的のリドの手帳は最後の一つだけが残っていた。まだあとから補給されるのかどうか、この日に先客がいたらアウトだったかも、危ない危ない。
次にはここまで来たのならと先週も行った岩本町ファミリーセールの最終日に、女房がこの前に一枚だけ買った端切皮をもっと欲しいからというので。僕は買いたいものも無いから車で待っていたのだが、この日は先週の初日より混雑していたようだ。
帰り道にはイチョウがまだ色づいている増上寺前を通って、麻布十番近くの肉問屋日進がやっているスーパーＮＩＳＳＩＮにも立寄る。こちらは場所柄か外人客が多くて輸入食品もかなり揃うし、なによりも肉が安い。この日の特売品などかなりのお得、久しぶりに分厚い黒毛和牛ステーキ肉なんぞを買うことができた。もう一つこの近くにはザ・酒屋という店があって、ここはバッタ物というか売れ残り品を買い取って安売りするという面白い商売をしているからついでに立寄ってみる。特筆すべきはこれら二店にはワイン揃えが充実していることで、資本差は大きいのにザ・酒屋だって頑張っています。
これを最後に一気に帰宅、金曜日日曜日と続けて骨董市巡りを組み入れて朝っぱらから夕刻まで一日中遊びまわってしまったなぁ。でも時にはこのくらいしないと元気がでないからね。
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