昼食後はまっすぐに小布施に、ここでいつも車を停めるのは北斎館の裏側にある東町駐車場で、ここだと中心部に一番近くて便利なのです。小布施は北斎館と数軒の栗菓子店が観光の出発点だったのが、周囲に散在した古民家や蔵などを曳家で中心地に集めてきて、今はかなり広い面としてのいい街を構成していて、新しい美術館などの観光施設もいくつか増えて公衆温泉までも、さらに食事処やスイーツ店、造り酒屋、味噌醸造から工芸民芸店などと、今や見て食べ遊び買うという三拍子も四拍子も揃った観光地となっている。冒頭写真は街の原点の北斎館近くの道路上から360度パノラマで撮った写真である。
全部を欲張る時間は無いからと、初めてだから中心部の懐かしい日本の集落の風景を復元した地区を一通り歩いて回って、北斎館前の小布施堂の外のスペースのテーブル席に座って栗アイスをと、気温も上がっていたからちょうどいい一服にゴン他もヤレヤレかな。女二人は別にスイーツもとっていて、嫁は太らない体質らしいが女房は太ると言いながらよく付き合うねぇ。さらに帰ってから食べるんだと栗の木テラスでモンブランも買っているんだから、よくそれだけ食べてもスリムなのが羨ましいとは女房はこぼしてはいるが、君は言うだけでなく意志強固にマネしないほうが身のタメだよ。僕も食べたここの栗アイスは正しくもクリ!という味で、実際に中に栗の塊も入っていて350円というのは納得、ゴン太はコーンだけは分けてあげるね。
北斎館入口
栗の小径に向かう
栗アイス
ゴン太も一休み
小布施で今回歩いたところでは骨董屋と山野草販売店が増えていたみたい、でもやましち山野草店の奥の庭は今は花は少ないもののいつ見ても見事ですなぁ。手前の山野草の苗販売コーナーにも珍しいものがいくつかあったけど、鉢で育てることはしないんで買えません、地植えで枯れても惜しくないような値段のものは見当たりませんな。小布施はオープンガーデンとして開放している個人の手入れの行き届いた庭も沢山あって、それらを巡るのも楽しいんじゃないですかね。
やましち山野草店の奥庭
ここに残る葛飾北斎の絵では八方睨みの鳳凰が一番の大作だからと、それと城好きだった息子は福島正則の霊廟もあるということで、街の東の山麓に建つ岩松院に最後に向かう。まず現れた山門には漫画チックな仁王様阿吽の二体それぞれが、睨み?を利かしているのかどうかは微妙な彫刻で、その裏側に観音立像と三面らしき大黒天が居られるというのもナンデダロウ。僕がゴン太と待つことにして三人が本堂の天井の鳳凰図を見に入ったが、天井画だけを見るには時間が掛かり過ぎ、聞けば絵の半分を修復中で畳に寝ころんで見ることが出来ず、代わりに住職の説明が長々とあったそうだが拝観料の半分は講釈で許してねということであったか。
門の中に真っ赤な仁王像が
本堂脇から裏山側に廻って登った場所に福島正則公の霊廟があって、広島から減封移封されて信濃に移り住んでから自分の菩提寺にこの寺を選んだのだそうだ。福島正則は400年前の人、葛飾北斎は150年ほど前の人、そして小布施は市神様があるように商人の町という歴史があり、今は観光と果樹園で元気印と、ここは僕もオススメの観光地です。10年以上も前には公衆温泉の近くでカモシカも見かけたことがあるが、もうこれだけ開けたら無理でしょうな。
一番奥の上に福島正則公霊廟
小布施ハイウェイオアシスのETCスマートICから高速に乗り、途中の上田手前の坂城ICで降りて公衆温泉のびんぐしの里湯さん館に、ここは駐車場の奥にある山陰に停めれば犬がホットドックにならないからというのが主な理由なんだけど。それと高台のロケーションがよくて、浅間山は見られないが千曲川を見下ろして前方の山を望む眺めが素晴らしく、泉質が飲泉もできるアルカリ性単純硫黄泉というのも気に入っているんですよ。
湯さん館の立ち歩きプール棟
湯さん館休憩広間からの眺め
最後は軽井沢のスーパーのツルヤで買物して帰ったら夜7時近くになってしまって、それでも家で数点料理するのが女房のエライところと誉めながらワインで夕食の食卓を囲む。今度嫁たちが山荘に来たら一日の遠出には、松本から安曇野、上田と別所温泉付近、白樺湖から諏訪方面などを候補にするかな。