もうこの時期になると山荘周辺でも野の草花の数は減ってきていて、花はほとんどがキク科の植物、それらも9月から咲いていてこの時期まだ咲き続けているというものばかり。そんな草花も花瓶に活ければ良き和の風情を演出してくれる、秋深まってという時期にはうってつけの部屋飾りになるというものだ。冒頭写真はつい先日の早朝の霧の風景、こういう見通しが利かないという霧というのも昔よりは少なくなって、最近では珍しいぐらいに、軽井沢が最初に別荘地に選ばれた理由の霧深かった気候はどうなって行くんでしょうかね。
周辺で今一番多く見られるキク科の植物はやや青みがかった花でノコンギクだと思うが、これらのキク科の区別は難しくて間違っていたらゴメンナサイ。9月には咲き出して現在も各所で見られ、その時にはこれより目立ったユウガギクの花は消えている。
もっと花弁の数が少なくて白い花はヤマシロギクでしょうか、これも9月にもアップした花だが、これとよく似たゴマナはもっと花が上部で密集しているはず。
アキノキリンソウも9月から引き続いて、これも一度夏前に刈られた場所で再度芽吹いて花まで咲かせたものだからホッソリと可憐な感じに見える。
やや日当たりのいい場所に黄色い花をいっぱい付けているヤクシソウ、これは9月よりも今が盛り、写真はやや花の終わりかけのもので下向きになっている。
タカアザミはもう花は終わっていて、小さなモリアザミだけが少しだけ花を残している。タカアザミは流れ沿いに多かったから、9月の台風の大雨で倒されたものが多かったのかもしれないけど。
ワレモコウだけがキク科じゃなくてバラ科とか、周辺で見られるのはほとんどが夏前に刈られた場所にまた出てきたもので、姿かたちがみすぼらしくて痛々しいぐらい。もし刈られた場所でなければ、9月中には立派な花を沢山付けているはずなのにねぇ。
女房が周辺で摘み取ってきた野の草花を花瓶に活けて二ヶ所に飾っていた。花瓶にもっといい趣向のものがあったらよかったんだけれど、まぁそれでもちょっとばかり楚々とした風情がいいでしょう。
番外で山荘近くで見つけた鮮やかな色彩の実を付けた樹木を二つ、赤い実はガマズミで紫の実はムラサキシキブ。ガマズミは自生したものをよく見かけるが、ムラサキシキブは園芸種以外は見たことが無くて、山荘には小さな種類のムラサキシキブを植えたことがあるが枯れてしまった、このムラサキシキブは僕の背丈の1.5倍ぐらいに成長していたが自生したものかどうか。