骨董市などを回ると何でも売っていると感心しちゃうけれど、陶磁器類に限ると半端物でもかなりマシなものが見つかる。昔の陶器セットもので例えば重箱みたいな3~5段組ものや大小3重組ものなど、ほかには平面形状での組合せものなどがあるのだが、そのどれかが壊れてしまったということは陶磁器ではよくあること、その残ったものはバラで半端物として格安で売っているのを見掛ける。
冒頭のものは中心に丸皿鉢を置きその周囲に3分割の扇形皿があって完品のはずの染付皿なのだが、外周扇部分が2枚だけ残ったもの。でもこの1枚だけ独立であったとしてもなんらオカシク無いでしょ。
次のはおそらく5段重ねのものの一つだけ、これだって多少は形が変かなと思うものの普通の人は気が付かない、お重だって使うときは一つずつ広げるのだからこれだけで立派な皿鉢となるも道理。
こういう本来の器として立派な使い方は当然ですが、陶磁器に限らずいろんなものを漁っていると意外な魅力の発見があったりして。そうです古いものには何故かオーラを放つ出物があって、見立てでこんな使い方がという発見が楽しいんですよ。