女房が習っているアイヌ刺繍仲間から、ちょうど今の時期、鎌倉小町通りに年に2回だけ店舗を借りてアジアの布を販売する人がいて、古布もあるということを聞きつけてきて、昨日は珍しいほどの暖かさに鎌倉散策がてらに行こうというので、尻が至って軽い我輩だからすぐに賛同してお出かけ。
第三京浜そして横浜新道経由から戸塚警察署で脇道に入ってチョコマカと走って、大船植物園横を通る勝手知ったる抜道を利用して手広交差点側から鎌倉にと、中心部近くにある市役所のシルバー人材センター運営駐車場に車を入れる。この駐車場は休日だけの開放で、以前は100円/時だったものが100円/20分となっていて、利用が減ったのか10時過ぎだったのにスムースに駐車できた。
久しぶりの鎌倉のメインロード小町通りは裏側などにも商業建築ができていて益々店が増えていて人出は相変わらず多くて賑やか、でも不景気の淘汰があるのか老舗らしきは健在ながら、数年前からは1割ほどの店が入れ代っている感じで新しい名前も目に付いた。
女房の目的の店はオリエンタル・インプレッションズという名前で、小町通りの中間点ほどにあるビルの1Fを借りて2週間だけの出店とか、ほとんど趣味でやっていますという看板を掲げていたが、女性店主が自身でアジア各地を廻って集めた伝統民族織の布を売るのだそうだ。開けたばかりの店に入って早速にも古布を見つけて、アイヌ刺繍をし易いという粗目のザックリとした無地の布や民俗柄の端切れなどを買っておった。そんな中で壁に掛けて展示していたクロスで柄が津軽こぎん刺しみたいな見覚えのあるものがあったので訊けば、刺繍のように見えるがラオスの織の布だというのには驚いてしまった。以前にアップしたものは刺繍ではなくて織だったんですね、使い方は赤い地のものは結婚式で天井から斜めに掲げて祝うもの、地味な色合いのものはショールみたいに女性が身体に巻くもので身体に摺れ易いところは無地にするという。勉強になりました、そのクロスはやはり1万円以上、それでも自分で買ってくる旅費が出ればとかなり安く売っているそうだ。
臨時店舗 端切
いくつか店を冷かしながらのブラブラ歩き、朝が早かったから昼飯を早めにと11時半に脇道の奥にある将元という店に行けば、もう先客が4組ほど開店を待って店前の待合椅子に座って開店を待っている。昔はこんな待ち場所が無かったのにと、はずれた場所なのに人気があるようですねぇ。この店のランチは家庭料理風で健康的なメニュー、なにより安いのが一番に加えて地場野菜などを多種類使って工夫した料理が美味しいんです。鎌倉でフレンチやイタリアンもいいのですが、こういう日替の定食もいいもの、女房はここの料理は家でも使えるとお気に入りだそうだ。この日は鳥挽肉団子揚げを野菜と煮たものがメインで、具沢山のヒジキ煮と冷奴に豆乳とマヨネーズを混ぜてらしいタレをかけた二鉢が付き、ワカメの味噌汁に漬物と御飯というもので、これだけあれば充分に腹一杯となる。特に冷奴の味は刻みネギと鰹節にタレの味がうまく絡まって初めてのもの、これも我家の味になって出てくるかな。この日は一人客が多かったようだが、単身者にはこういうバランスのいい食事はお薦めではあるな。
将元店舗 ランチ定食看板
この日はポカポカ陽気で小町通りと御成通りなどを散策、最後は大町側にあるよくTVでも紹介される農協直売所で新鮮野菜を買って、近くのSUISANという文字が看板に入ったスーパーで鮮魚も少しだけ仕入れて早めの帰宅ということに。この時期は神社仏閣巡りの端境期です。
御成通りにあった相模庖丁処とり一は無くなっていたのは残念でした、その鶏肉販売のほうはまだありましたが。閉店だけでなく場所が変っていたりする店もあったし、新規の店でもちょっとばかり気になる店もできていたりで、以前みたいに頻繁にではなくても年数回ぐらいはまた来てみましょうかね。