ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

有馬温泉を根城に湖東・篠山・奈良・京都に 第二日目後半 2010.11.21(日)

2010-12-21 11:52:27 | 旅日記

 食後は中心部(冒頭写真が篠山のメイン道路沿い)をブラブラと、評判の小西の黒豆パンは1時過ぎにはもう売り切れたの貼紙にそんなに人気があるのと、これは驚いた。途中にあった地元のスーパーらしきでつくね芋と、宿の冷蔵庫が使えるというので丹波大豆を使ったという生揚げと名物だという大きな油揚げをまずは買い込んでおいた。

        

              篠山の観光案内マップ、全部歩くには広過ぎるかな  

            小西のパン
 以前に丹波焼の一升徳利を買ったことがある和菓子屋はもう辞めてしまったようだし、栗菓子の西垣もどういうわけか中心部から移転してしまったのは残念。代わりと言っては役不足の焼ポン栗なんてものを何ケ所かで売っていて、それが中国産だというのはいけませんな。肉屋の前を通ったら店先はまだガランとしていて、もっと冬場になってからだったら以前のように前の道路沿いに、仕留めた猪を置く光景も見られるかな。丹波は面白い食材が多くて、見て回るだけでも楽しいね。 

 

            丹波栗                         黒豆豆腐

 女房は古着、端切を扱う店を見つけ、アイヌ刺繍をすろための生地や切伏せ用の古布端切れが安いと買い込んでいたが、その店に丹波布の古布をパッチワークでタペストリにしたものを僕が見つけお値段を聞いたら、これは思ったよりは安いがやはりそこそこはする。それじゃぁと店の人が持ち出したのがタペストリを作ったのと同じお婆さんが、これも何種類もの小さな丹波布を和紙に貼って作ったという見本パネル、これが面白くて実にアートになっていると。2枚あったうちの気に入ったほうを買って、これだと額のほうが高くつくかなと、これって変な具合になっちゃうねぇ。店のおカアさんとホノボノとした会話をしていたら、後ろに猫ちゃんが商品の着物の上で気持よさそうにお眠り中、大らかでいいよね。

           古布を扱うふた藍

     

      丸まっているのが大型タペストリ           飼い猫は着物にくるまって

  

                女房が安いと買っていた古布など

          丹波布見本みたいなものを帰ってから額装
 メイン通りの最奥を曲がったところにある旧裁判所は美術館になっていて、仏教美術の展示をしていたが今回は時間がなくて、その先のささやま物産館には猪鹿鳥では猪肉ソーセージが残っていたが合鴨は少しだけ、鹿肉加工品は見当たらなかったがそんなに売れるもんだろうか。

           旧裁判所だった篠山歴史美術館

                 ししフランクと合鴨いぶし焼などが
 中心街をあとにして武家屋敷群通りに初めて行ってみたら、まずは青山歴史村という看板のある奥ゆかしい建物があって、旧藩主の明治廃藩後の別邸とあった。このお殿様の江戸屋敷跡が青山なのだから、内藤新宿と共に東京の一等地の町名に残っているのは子孫も鼻が高いのでは。その反対側にある城の堀にはカピバラかヌートリアみたいな生物がいるではないか。尻尾の有る無しが違うのと大きさも違うらしいが、熱帯のカピバラは篠山では生息できないだろうからヌートリアでしょう、飼育していたのが野生化しているとしたら問題になっていないのかと、要らぬ心配をしてしまった。

 

          篠山市立青山歴史村                   堀にヌートリア

 お城の西側の通りに並ぶ武家屋敷はまだいくつか残っていてまだ生活しているらしいが、市が公開展示している安間家史料館だけは見物できる。どのくらいの身分の武士だったのかは聞かなかったが、豪農の館などと比べても同じぐらいで質素な感じ、角館の武家屋敷のほうがもっと大きかったからそんなには身分は高くはなかったのでは、お御士町とあったから下級武士の住んだ場所でしょう。これで城が残っていたらと惜しいよなぁ、石垣だけは立派なのにねぇ。

          お徒士町通り武家屋敷群案内看板

 

          武家屋敷通リ風景               今は住んでいないらしい屋敷も

           安間家入口

 

            裏側の庭から見た                 広縁からの眺め

 

    座敷と復元修復したらしいお勝手を見ると庄屋クラスと変わらないが、さすがに兜と槍が

           篠山城址  
 最後は河原町の妻入商家群も見ておこうと、この通り入口には無料駐車場があって皆さんこちらまではあんまり来ないのか空いていた。国の重要建造物保存地区にも指定されているから、さすがに歴史を感じさせる建物が並ぶ。名前のように通りに妻側を見せて建つ建物が多いが、中には平入りのものも混じって入る。丹波の壺中心に展示する丹波古陶館や藩のお庭焼だったという青磁風が特徴の王地山陶器所などもここにあるが、今回は以前に見たからいいかと、時間ももう帰らなくてはということもあって。通り沿いには骨董屋もいくつか、以前に普通とは造りが違う糸巻など買ったことがあったが、今回はその中でガラクタも混じる店にさきほど布見本を買った店で、これが古い縞柄の典型的な丹波布というのと同柄の古布を置いているのを見つけ、昔は布団生地だったというその布2枚を暖簾にしてもいいかと買っておいた。やはりこういう土地に来ると何か古いものが目について散財しちゃうよなぁ。

 

    河原町妻入商家群の通り           このような妻側を右手通りに向けて並ぶ

           丹波古陶館

 

           中には平入りも混じって            その骨董屋で買った古い丹波布

 時間も午後4時半と夕刻が迫り、高速なら早いだろうと丹南篠山口IC経由で今日泊まる有馬温泉を目指したら、もう篠山市街地を出たところからICに向かう道が渋滞となっている。やっと乗った高速では車は多いもののまともに走れるからヤレヤレと思っていたら、三田西ICでは降りる車が数珠つなぎになっているのにハテナと。その先からが混んでいました、特に吉川JCTからが大渋滞に、これは大阪方面に帰る車だろうから有馬ならさっきのICで降りたほうがと思い当った。それで急遽次のICで降りようと、しかし降りてから神戸方面にという車も多くて出るまでに一苦労してしまった。降りてからも有料道路に続く道はこちらも渋滞中、有馬温泉までならもう一般道を選んだほうが賢明と、このあとは渋滞に巻き込まれることもなく6時半にやっとのことで東急ハーヴェストクラブ有馬六彩に到着する。駐車場はほぼ満車状態で、秋の紅葉観光シーズンの飛び石4連休だったから、駐車場には関東NOの車も多く見られた。

           東急ハーヴェストクラブ有馬六彩入口側     
 僕は東急ハーヴェストクラブは初めて、女房は法事で藤波に一度だけホテルとして泊まったことはあるそうだが、この有馬六彩はそんじょそこらの温泉ホテル旅館よりも立派で豪華な造りじゃないですか。義妹に入会金を聞いたら最初の申込みだったからと、関東の箱根や軽井沢に比べるとかなり安いのには、東急がこれから西に進出するための宣伝もあるのかと。建物は斜面に建っているからアプローチからは低いように見えるが、反対側に開けた高台に添ってかなりの階数の建物で、その前面の外構工事にも凝っていて、向こう側には借景がという仕掛けになっている。部屋のほうも十分な広さで、家族で利用するならかなり広いレジデンス風の部屋もあるらしい。

   

          建物の反対側は眺望が開ける                   客室

 今晩の食事は義妹が館内のイタリアンレストランを予約していたのだが、予約を入れるのが遅かったから遅い後半の時間しか取れず、でもそれが幸いで早かったら間に合わなかったかも。7時半からの食事ということでひとっ風呂浴びてからと、ややゆっくりできて良かったな。義弟もここで落ち合って風呂で一緒になった。外に眺めが開放的な温泉は室内が銀泉、露天が金泉となっていてサウナもあり、結構広いから混み合うことはなさそうだ。これは朝風呂も楽しみだねぇ。有馬温泉でも一か所で金泉と銀泉の両方があるというのは貴重なんだそうだ。
 レストランのリストランテ アルトゥーラは、眺めがいい最上階にあって高級な雰囲気になっている。後半のグループは半分強ほどが埋まっていたかな、前半は満席だとしたら恐らく地元に詳しくない関東などからの客が、館内のここや和食レストランなどを利用したのだろうとは義妹の弁、途中にはバイキングレストランもあってかなりの人がいたようだし。でもこのリストランテは高いんだと、我々を接待してくれたということだね。あんまりに静かで皆さんのお行儀がいいから、出てきた料理の写真を写すのは控えておきましたよ。肝心の料理は和をも意識しているのか、はたまた老人客が多いからかアッサリしたイタリアンで少しずつ品があるというもの、僕はどちらかと言えばイタリア料理ならシッカリした味が好みで品数は少なくてもそれぞれがちゃんとしたボリュームがあるのがいい、ご馳走になって文句は言えませんがね。ワインはトスカーナのFALCHINIというものを勧められ、これはかなり美味しいワインであった。

   

       アルトゥーラのお品書            最後のデザートだけ写真に、オシャレだね

 ここにはもう一泊するから、明日は温泉街で見つけたという和洋の料理が食べられるという店にしようということに。この日も部屋に戻ってから持参したワインを飲んで、もう一回湯に浸かったのは言うまでもない。


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