三日目は温海から新潟は新発田の近くにある月岡温泉までと、我々の車の旅では今までもないほどの短距離の一日となって、途中で何か見つけたら寄り道し放題で行こうかと、それと暫く運転していない女房に車を慣らさせようということで運転を交代ながらの心積もり、とにかくこの日は片側一車線の田舎道がほとんどでいい練習になるだろうからね。
温海温泉からはすぐに海岸線のR7に出て間もなくの道の駅しゃりんはこの前の団体ツアーで立寄ったからとパスして、それからすぐの念珠関所跡の信号を右折して鼠ヶ関港に立寄ってみる。ここはイカ一夜干しなどの干物を加工販売する店が数軒並ぶのだが、まだ帰りが二日後となる我々の目的はそちらにあらずで、海岸線に出て流木で手頃なものを探そうという干物屋から見たら変なヤツラなんです。これまでも棒状のものは何本も持ち帰って玄関先植木鉢花壇の奥で枯れ木もナントカということになっているが、今回は板状で何かに使えそうなものが無いかと、でもこの日はガラクタばかりで収穫がない、山野草でも植込んだらいいかというような空洞がある板切れだけを拾っただけであった。
水産物加工所前でクレーンで水揚げの最中
鼠ヶ関の先端の海岸
流木を使って苔盆栽にしようかと
ここからは女房の運転でチンタラと、新潟県に入れば今は村上に合併した旧山北で海岸沿いには藻塩の加工所をいくつか横目に見ながら走れば、笹川流れ方面との分岐ではそのまま山側に走ることになるR7に進む。この日は至って交通量が少なくて、後ろから大型トラックに煽られることもなくて運転が楽だったことでしょう、女房どの。連続するトンネルとやや起伏のある道を抜けて平坦な道になってくると暫くで、旧朝日村にある道の駅朝日まほろばに立寄る。ここまで来ると村上市街にはもうすぐとなって、城下町らしい迷路みたいな道を巡るとなるとまた運転を代ってやらないということもあって。
昔は休日だけ道路沿いに農家が数軒で野菜などを板に並べて売っていたのが今は常設の農産物直売所が出来て、朝市などよりも安いから通るたびに立寄ることにはしているのだが、雪国ではまだ農産物は少ない時期で、売場の棚を見たらやはり山菜類が多いですね、天然ヤマウドを一束だけ買っておいたが、葉物は萎れちゃうから二日後以降ではダメだろうと止めておいた。
すぐ隣には物産会館(冒頭写真)もあって、こちらは通常のお土産以外に民芸工芸品までいろいろ扱っているし、山野草の販売スペースもあって時期に応じて花を付けたものを近くの園芸店が置いている。しかし今回は買うものはありません、山形のスーパーで買ったものと同じ海鮮汁という乾物の値段を見たら3割ほど高い値段に通常の定価はこれなんだろうと、やはりスーパーは外せませんな。
農産物直売所
物産会館にはふる里の民芸のコーナーも この海鮮汁はスーパーでは398円
この道の駅にはまたぎの家という重厚な古民家が移築してあったり、日本玩具歴史館というのがあるのが不思議なんです、いつ見ても人の出入りがないみたいで。どちらも大々的に公開している感じが全くしない、特に玩具館のほうは見学者は事務所まで鍵を開けるのに呼びに来てくれとなっていて何のためにあるのかと、またぎの家も無料で勝手にとなっていて案内などは誰もいない。この道の駅の奥には日帰り温泉施設や食堂、宿泊施設などもある観光施設みどりの里もあって、これら一体で利用して欲しいということだろうが、旅行者としてはハコモノだけであとは知らんということでは何にもなりません、宝の持ち腐れになってしまう見本みたいだね。
移築されたまたぎの家
またぎの家内部
鍵が掛かった日本玩具歴史館
今回はサッと一回りしただけで早々に村上市街に向かうことに。