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ナビでここから旧両神村の薬師の湯までをセットしたら、中心部に戻らず旧荒川村から入って行く方が近いらしいので目当ての日本酒を買うのは反時計回りに一周して戻ってからということにして、まずは温泉を目指す。こちら方面を走るのは二回目で、春の枝垂桜の時期なら素晴らしいだろうが、この時期は見るところも無いと途中からやや峠越えとなる道に入って薬師の湯まで直行する。
この温泉は昔は硫黄泉の臭いがあったがその源泉は枯渇したそうで、今はフッ素イオンとメタ硼酸での温泉認定の強アルカリ性冷鉱泉で、浴槽は内風呂だけとなっている。湯温が41.5℃ぐらいの設定となっているようで、内風呂だけだと長くは浸かっていられないのが僕にはつらい、立地場所は広々としているのだから露天風呂をつくれないでしょうかね。ここには物産直売所もあるのだがこの時期は品が少なくて、そんな中に柚子の種なんていうのを売っていて焼酎に漬けて成分を抽出すると肌荒れに利くとあって、アロエで同じようにして化粧水にしている女房は試してみようと買っていたが、柚子の種なんて初めて見るな。ほかには季節に先駆けたボケやロウバイなどの切花などが500円程度と安いのだが、女房は年末だったら買ったけどもうすぐに正月明けになるから今ある活け花だけでいいと。
薬師の湯
成分表
また秩父中心部まで戻って銘柄名が武甲正宗の柳田總本店に入り、早速にも発酵中の札を付けた四合瓶のにごり生酒を4本と一升瓶は火入れしたしぼりたて原酒とたる酒を1本ずつ(冒頭写真がその3種類の日本酒)を買い求める。発酵中の瓶は蓋にガス抜きの孔が空いているから横にできないと全部を段ボール箱に縦に入れてもらう。そのあとはこれが僕のもう一つの目的でもあったのだが、仕込水に使っている井戸から汲み上げて裏に流し出されている秩父伏流水をペットボトルに入れさせてもらう。僕は毎朝コップ2杯の水を飲むことにしていて、その水はこうやって旅先で湧水を汲んでくるのですよ。
柳田總本店の裏側
買った日本酒を段ボール箱に
仕込水を流している
最後は天然酵母パンが美味しいというラパン・ノワールという店に帰りがけに廻ってみたら、火と金が休みとなっていてこれは残念でした、どんなパンか女房が期待していたのにね。この近くには事前チェックしていた味噌豚の野さかもあったし、有名な翁(今は広島に移って達磨)の主人と兄弟弟子だったというこいけという店もあって、意外や秩父は中心部から少し外れたところに名店があるから、車じゃないと不便なところだね。
ラパン・ノワール
上のパン屋に入る路地から西を、すぐ右手看板が野さか、さらに先の道路反対側にこいけが
秩父はこれであとにして延々と一般道で正丸トンネル経由で日高まで走り、サイボクで豚肉など買物してから家に帰るのがこちらに来た時の定番コース。傾いた太陽を背に武甲山はこの日もクッキリと見えて、でもこの道筋には道路脇に少しだけながら白く雪の跡があって、かなり前に降ったのがまだ残っているみたいで、スタッドレスを履いていないとこの時期でも秩父方面へは天気には注意して来ないといけませんな。
武甲山とセメントプラント
雪が残る道路脇
今回は前を走る3台が仲間らしくてスピードが上がらなくて、サイボクに着いたのは夕刻が迫る5時少し前となってしまった。夕食に買おうと思っていたテークアウトのグリル焼のコーナーなどはもう片付け掃除中となっていて、もう売切れちゃったかと聞いたらまだ少し残ったものはパックにして仕舞ったところだという。幸いにトン足とレバー焼は最後の一つだけが残っていて、これで晩飯の心配が無くなったぞと。野菜はもう買ってきているからそちらは用無しとスーパーゴールデンポークなどだけを買いにメインの販売所に。精肉は各種詰合せのお得パックと豚しゃぶ用の量の少ないパックを、ほかはソーセージやハムなどの保存が利くものをいくつか、二人だけだとそんなには買えないからね。
サイボク本館
サイボク野菜売り場
テークアウトのグリル焼
この日の買物
ということで温泉と旨いもの、それに神社にもお参りしての日帰り旅は打ち上げとなり、帰り道では入間川に架かる橋の上で夕焼けをバックにする富士山の眺めが素晴らしくて思わず車を停めてパチリというようなこともあって、川越ICから乗った高速は順調に、環八では甲州街道交差点までは渋滞があったもののあとは流れて午後7時には我家に帰還。すぐさま買ってきたばかりの食材をメインにした夕食では、トン足のナンコツ部分をゴン太に少しだけ与えたら、目を丸くして喰らいついていたな。
夕焼けに浮かぶ富士山