梅雨の晴れ間とばかりに県立四季の森公園に、ちょうどヤマユリが見頃だろうと期待して行ってみたらそちらはもう終わりに近いみたいで、代わりと言っては勿体ないくらいなことだけど、いつもカメラマン達が飛来を待つ池にカワセミがやってきたのに初めて遭遇して、大型カメラが並ぶ後ろからズームでパチリとに、ついに僕も俄か撮影に成功したぞ。
今回は尾根道を歩かずに一気に不動の滝の場所から下に降りて、小さな流れに沿って中山駅側の入口方面にある事務所に向かって時計回りに歩くことに、この不動の滝というのは昔の農業用水の水源になっていたものだそうで、これが流れからヨシ原にそして大きな池にと続いていく。
不動の滝
鬱蒼した森の中は日差しがあまり通らないからかアジサイの花がまだ元気で、今年は特にアジサイの花は長く持ったようだけど巷ではさすがに終わりかけていたのに、株数は少ないがここのはまだしばらくは見頃となっているだろう。
他にガクアジサイも
ヨシが生い茂る湿地帯には両側に木道と台地の裾の細い道とがあって、ゴン太には日陰がよかろうとやや大回りとなる細道を歩いてヤマユリの咲く水車小屋の前の斜面の場所にたどり着く。
水車小屋
それが咲いていたのは一輪だけ、周囲を探すと既に花が終わったらしい株がいくつもあって、これはもう一週間早く来るのだったと。
神奈川の県の花でもあるヤマユリ
そこからすぐのハナショウブ園も花は当然に終りで、皆に遅れをとったらしい数輪だけがポツンポツンと、これだと6月末ならまだ両方が見られたかもしれないね。
ハナショウブ園
その先には小さな花壇やヤブカンゾウが咲く場所があって、そこの橋を渡り左手に進めば大きな池にたどり着く。
ヤブカンゾウ
この日もこの池に来るというカワセミを写そうとアマチュアカメラマンの放列が、皆さん立派な望遠レンズ付きの一眼レフを三脚に据えて待ち構えておられる。これには小さなデジカメでは圧倒されちゃうな。
そんな様子を後ろから見ていたら皆さんが一斉にカメラの微調整を忙しくし始めて、先にカワセミを見つけた女房もアッチアッチと手で示す池の中の枯れ木の先にチョコンと小さな姿が留まっているのが見えて、その姿は悠々としていて見られることに慣れたもんだという様子で、しばらくは辺りを睥睨しているではないか。これは餌を探していたとあとで知ったが、しばし皆さんと一緒にシャッターを切る時間があった。
そしてまた飛び出したと思った直後に目にも留まらぬような早業という感じで水に飛び込んで、アッという間に一匹の小魚を嘴に捕えて、すぐ近くのもう一つの枯れ木にまた舞い戻って来た。そこでゆっくりと魚を咥え直しながら飲み込んでいるところもパチリと、皆さんみたいな立派なカメラじゃないけど光学式ズーム15倍いっぱいにしてとらえた写真が下の二枚である。ここにはこれまでも何回も来ているがカワセミに出会えたのはこの日が初めてで、ヤマユリには出遅れてしまったがこちらは運がよかった、前々からカワセミのことは聞いてはいたが餌場の一つになっていたんだね
まずは辺りを睥睨して餌探し
魚を横向きに咥えている
僕がカワセミを撮影している間には、あまりの暑さにタマランというようにゴン太は持参してやった保冷剤パックに胸を乗せてアヘーといった状態で、もうこの後は歩かんぞと。
暑いぞー
そのあとは園内を一周するかたちで駐車場に戻っていったが、途中にはあまり見栄えする花はなくて、イヌゴマ、オカトラノオ、ヒヨドリバナなどをカメラに収めて帰って来た。この帰りの登り坂道ではゴン太はストライキを起こして、オンブにダッコでなんて甘えるとは若くて元気なのに困ったもんだ。
イヌゴマ
オカトラノオ
ヒヨドリバナ
管理事務所では今咲いている花の名前はもっと掲載されていたが、全部を確認するには園内を細々と歩き回らないといけないみたいで、この暑さではゴン太じゃないが熱中症にならないように適当に切り上げてきた。