この秋口に飲んだ赤ワインのコメントを、これまでにまだ書いていなかったものがほとんどです、またお値段も三桁のものがほとんどという安ワインばかりなので秀逸なものは皆無ではありますが、冒頭写真は家飲みで使っているワイングラスというかプラ製の大きめのカップで、プラは割れないから使い古してガラスよりも透明感が無くなっていますね、でも僕は気にしないでこれで毎晩チビチビと。
①リコ リコ カベルネ・ソーヴィニヨン 2021
カインンズ佐久店オープン時にリカーショップがあるのを見つけて、確かよりどり2本で956円の1本、ラベルにカインズマークがあってチリ産だが自社ブランドになっているのかな、さて肝心の味わいはまず最初に来た香りは弱めで何だか鄙びたようなイヤミが少し、味の方は地味で口に広がらない凡庸な感じで、これからも垢抜けしていない田舎風のワインです、値段からこんなものかなとも思って三日目まで飲み残したら多少まともな味わいとなってきていた、イヤミが消えてやや厚みが出てきていたのには、ワインは変化するのが面白いですねぇと。
②ラスピネッロ サンジョヴェーゼ・プーリア 2020
カインズで①とよりどり2本956円で購入した1本でプーリア産なら僕が好きな濃い目の味だろうと、確かに味の方は若いけれどまずまずだが、喉越しに来る風味に僕の嫌いな土っぽいというか藁っぽいというか果実風味とは異なるものが強めに感じられる、二日目もこの風味は変らずで好みではない部類に入れざるを得ない、プーリアなら全部美味しいということはありませんでした。
③マラソ マルベック 2020
カインズ佐久店移転オープンで798円、宣伝文句には今年のサクラアワードで金賞とあった、これは香りと味の両方でシッカリしているのはいいが、やはり若いので舌にキツメのアタックがくる、以前に大きなワイン会で出店者に聞いたことだが事前に準備していい味に調整しているとか、金賞になるためにデキャンタなどしたのかなと、サクラアワードでのやり方は分からないがこれは半分以上二日目の変化を期待してみようと、多少は丸くなったかなぐらいで大きくは変わらなかった、金賞というのは何が評価されたものか、僕はマルベックは好きな品種だがそれなり程度ぐらいのレベルに感じます。
④KS カベルネ・ソーヴィニヨン カルフォルニア 2020
コストコ自社ブランドで1488円のカルフォルニアのマグナムワイン、安ワインではあるがこれはカルフォルニアらしい華やかさがあって僕の好みの味わい、香りと味の両面でお値段以上、複雑さや熟成風味はないけれど口に広がるパワーがある、二日目も変わらずでマグナムなので飲み飽きないという人ならコスパがいいワインとなると思います。
⑤バロン・ド・レイ レゼルバ 2010
コストコで数年前に買って、軽井沢で2年は寝かしてあったもの、クラブ・プリヴァーダの上級品で1300円ぐらいだったか、抜栓して最初に鼻に来たのは熟成風味、それも半端ないぐらい凄い感じ、肝心の味わいのほうも濃くて厚みがありパワフル、スペイン産は熟成期間が長いのに安めのものが多いが、これは更に買ってからは数年を経ていて2010年ものだからもう12年も経つのにまだ健全でした、二日目も変わらずでアタックしてくる、これは熟成がさらに進んでも円やかになることは無いのかも、その分優雅さには欠けるがこの値段だからそれは無いものねだりかな。
⑥サン・ゼノーネ トスカーナ・ロッソ 2020
軽井沢のスーパーツルヤで何らかの受賞ワインとして売られている824円の安ワイン、イタリア産らしい飲みやすさはあるものの厚み深みなどはなくやはり若いワインです、そして僕が嫌うところの果実からとは思えないイヤミな風味が喉越しに来た、この風味はこれまでもいくつかのワインで感じることがあったもの、二日目にはこの風味は薄らいだがこれをなんと表現したらいいのだろう、味自体はお値段通りというところかな。
⑦カーヴ&コヴェ カベルネ・ソーヴィニヨン
ロピアで税抜599円のカルフォルニアワイン、このところ買っていたロングパスの赤が売切れとなったようで代わりでこのワインが置かれるようになった、輸入元と産地はロングパスと同じで値段はやや上がっていた、飲んでみると香りと味はかなりあってバランスもいいのでこれが選ばれたものか、ビンテージ表示が無くてブレンドものかも、ロングパスにあった樽香が無いため厚みが無くて、熟成風味も無いので単調で線が細い感じを受けるかも、二日目も変わらず、まぁこのお値段なら文句は言えない、でも僕はロングパスの方がより好きでした。
⑧メニル 赤 2016
これは友人からのもらい物で、友人も貰ったものだがワインは飲まないというので、早速にも飲んでみたら香りが強めでいいのはフランス産らしいなと、味の方もバランスはとれているものの2016年でもまだ硬い感じなのがフランス産らしいのかな、それでこれも僕には地味な感じのワインとなっております、果実からくる甘味というかフルーティーさがほしいですね、二日目もあまり変わらず、でもワインは香りで評価するという女房には好評でしたが。