9月22日とは形が違う馬上盃(冒頭写真)とぐい呑2個、いずれも飯田屋の赤一色に金が入る絵柄で人物像、秋草などの植物や山水図が幾何学模様と組み合わされて描かれている。
描きこまれた人物は誰かを見立てているはずだと思うのだが未だ調べてはいない。馬上盃を逆さにして写したのが次の写真で九谷と書き込みがある、外側は丸窓に秋草などでやはり主体は内側の人物などの図を飲みながら愛でることになろう。
あとの二つはぐい呑猪口で、左はやや大振り深めの細かい絵柄のものだが内側はあっさりとしているからあくまでも酒飲み優先というべきか。右は内側の図はまずまずながら外側の蛸唐草はやや雑に描かれている、これだけはちょっとカケがあって二束三文であったが、僕はこういうやや雑ながら伸び伸びしたタッチのものも好きだ。
赤一色と金だけでこれだけ何でも描けるところがさすがで、確かに飯田屋は様式として十分な一派となっていることが分かる。