最終日三日目の観光予定では前二日間のようなガイド付きのまとまったハイキングなどは無くて、何ヵ所か温泉地帯特有の景観を巡るというもの、その最初の観光場所はホテルからは近いところにある鬼首地獄谷の間欠泉の見物となっていて、大型バスはまたもこんなに細くて曲がりくねった道を行くのというような道を通って、行き止まり最奥にある駐車場に。実はその前に有料の間欠泉の場所と間違えて行ってしまって、無料の方に廻ることになったから余計にバスの運転は大変だったみたい。こんな辺鄙な場所となると、福島県のバスだから迷うこともあるんだね。
駐車場にあった案内看板、現在地とある場所から徒歩で左手に進む遊歩道に、いくつかの温泉自噴場所と紫地獄という間欠泉が一つある
階段を下りて遊歩道を数分も歩けば紫地獄に、間欠泉が吹き上げる時間間隔はマチマチだそうだが、数分も待てば傍の樹木の高さぐらいは上がるというので期待して待ったのに、蒸気の強さは変化するものの一向に吹き上がってくれない。添乗員も今日はご機嫌が悪いみたいですねと、15分も粘ったが終始50cmほど熱水柱が立つだけで見上げられず仕舞い、上がっても諏訪の間欠泉よりも小規模らしいからまぁいいかと、またの機会があったらねということになってしまった。
紫地獄
常時50cmぐらいは熱水柱が
我々が見ていた時間内ではこれが一番勢いがあった瞬間
すぐ近くには温泉玉子が出来るらしい場所が、卵を持参したら自由にというのかな
次は峠越えでまた秋田県側に戻っていって湯沢の街に、道の駅おがちにてトイレタイムとなって、秋田県のお土産を買いたいなら多くが揃っているのはここが最終となると、添乗員は稲庭うどんのカンザシが安いからと薦めていたが、確かに高いものよりも端っこの平べったい麺の食感は捨てがたいですよね。
道の駅おがち
道の駅からはまた宮城側に戻っていく道をとって栗駒高原に向かって登って行く、川原毛地獄を示す看板などを見つつ走って行けば、峠越え手前にある子安峡温泉には大昔に一回だけ泊まったことがあって、三日目の二番目の観光場所の小安峡は我々は二回目となる。その時は熱蒸気を噴き出す崖地よりも、目の前に突然現れたカモシカと目が合ったという記憶の方が印象的であったなと。今回来てみれば広い駐車場と観光物産施設と農産物直売所が出来ている、往時はこんなものは無かったように思うが、それと下まで降りた記憶が無くて遊歩道も以前からあったものかハテナ?と。
駐車場、手前が農産物直売所
高低差60mの階段を往復する自信がない人は、上に架けられた橋からも見られますということであったが、88歳も降りるそうで全員が下まで、この日は天気回復で暑かったから皆さん大汗をかいたようですね。
渓谷に降りる場所から向こうの山側を
火傷に注意と
足の傷を治しているカモシカを見てとある
階段が延々と続く
30年以上前にこんな遊歩道があったかなと
確かに下に降りた方が渓谷を実感できる
大噴湯の場所まで歩く
蒸気の中はやはり暑い、でも熱湯直接でなければ火傷することはない
大噴湯の場所
行き過ぎて反対側から
上に架かる橋
滝もあって、これは温泉ではないですね
戻ってきて農産物直売所に、買うものは無かったけれどクーラーで涼ましてもらって店番のお婆さんと暫し雑談、他愛も無い話をしただけで30年以上前のここの様子を聞くことに思い至らなかった、あとで訊いとけばよかったなと、これは後の祭りに。