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2年前の世田谷ボロ市で見つけたぐい呑なのだが、以前にガラクタに混じっていた犬山乾山小鉢を購入したことがあって、一個だけ油絵の下にちょこんと置いてあるのにピンとくるものがあり思わず油絵に興味あるかのごとく店主と交渉し、油絵のおまけとして手に入れたものである。
この盃について店主に訊くと中国のものじゃないかと言うが、ハテどう見ても中国茶用ではなく酒盃でしょうと。帰ってから犬山乾山をキーワードにネットを調べたら最初に出会ったのがこのサイト、なんと同じ盃の写真があるではないか。時代的に符合しないのではとメールでやりとりして説明を聞いたのだが半分納得、半分はまだ?じるしながらも風情ある焼物の雰囲気を信じてお宝かもと喜ぶことにした。さてどうなんでしょう。
ちなみにその時の油絵は原田義彦作のヒマワリの小品で、こちらも調べたらヒマワリの絵が得意らしく、なかなか絵具に厚みがあって居間にあるほかの絵に負けていない。
<2009.10追記>
その後に横浜アリーナで古曾部焼というのに出会いネットで調べたらこの盃と同じものを高槻の再興古曾部焼としているではないか。ただそちらの写真はこれより地の色が白く写っているのが気にかかるし絵柄も細かいところで違いがあるみたい、造りもややすっきりとしていて完成度が高い感じだが。再興古曾部焼は裏に印があるそうで先方のものはそれについては記載がなく分からないが、こちらのものには印が無い。再興前の古曾部焼は小堀遠州の頃には焼かれていたそうだから、それだったら伊達家3代目綱宗の時代に話のつじつまがよく合ってくるのだが。ただ綱宗と高槻や犬山との繋がりは不明で、やはり眉つばものだったかな。