ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

異常暖冬の中、雪の心配?をしないで奥塩原秘湯の宿から平潟へ 第二日目 2007.2.22(木)

2011-07-01 16:14:37 | 旅日記

 二日目も特に途中の目的地があるわけでなく茨城方面は毎度おなじみのコース、大して距離はない平潟に16時頃までに着けばいいということで、何かが見つかれば寄道していこうぐらいの気分で車を走らす。まずは塩原渓谷はまだ見たことが無いと、冬場で殺風景だけれど渓谷そのものがどんなものかとちょっとだけ散策、やはりここは新緑や紅葉じゃないとね。冒頭写真はまだ葉が落ちた林の中に吊り橋が見える塩原渓谷の風景。

 栃木側では大田原で道の駅那須与一の郷なるものを初めて見つけ、与一伝承館は今年秋オープンを目指し建設中で農産物直売館と地場物産館だけ覗き、伝統工芸士の立派なお値段の竹編作品にはビックリ、人間国宝の作品となると驚くほど高いのは当たり前か。ここには栃木県で評価の高い天鷹の蔵元があることも知った、やはり那須の与一の出身地だけのことはある由緒正しき土地なんだね。

 昼には以前に泊まって軍鶏鍋が美味しかった大子町駅前の玉屋で、ランチで鍋は食べ過ぎだろうということで軍鶏焼弁当を食べてみたが、これもかなり食べごたえがある。

                  玉屋の軍鶏焼弁当

 峠を越えて里美村では、いつもの物産直売所で最近では貴重になってしまった煎ってない胡麻と、今度春になったら軽井沢に植えようと山芍薬の鉢を買っておく。目的地近くの五浦では明日が雨の予報だから天気の良い今日のうちにと、眺めの素晴しい天心記念五浦美術館(現在は大震災の被害で閉館中)にだけには立寄ってから、今回初めての温泉民宿相模屋に入る。

           五浦美術館

                    額縁風景

 この宿はTVでもリニューアルしたと紹介されていたこともあって予約したのだが、確かに奥の元々の本館は改修手入れし、道路側の2階建て客室は新築したばかり、部屋に通された女房はまだ半年も経っていないはずとの見立てに、昨年10月ということで正解でしたねぇ。今まで平潟は5軒もとっかえひっかえして泊まったもののどれもいまいちだったのだが、ここは民宿ながら出てきた若女将の服装や感じとか、折から雛祭をあしらった飾りがあるなどと、松崎雲見のこじんまりした旅館雲見苑に雰囲気がよく似ていて、若主人がもし同じように料理人なら僕が好きな宿のスタイルですねぇ。

 さっそく入った風呂は改修した本館にあって、小さい湯船ながら洗い場は新しい混合水栓で二人が余裕で使える。源泉かけ流しということだが、かなりしょっぱい塩化物泉でやはり海辺の温泉だと実感することになる。平潟には立派なホテルは無いからあまり温泉の風情は楽しめないが、このくらいの風呂なら民宿レベルより上だと思う。

 食事は本館2階の広間となっていて、天井の球形和紙照明が4個2列に吊ってあるから8室対応になっているのが分かる。小さな衝立で仕切った食卓に着けば平日というのに満室らしくこれにはビックリ、これまで平日で一杯だったのは肘折温泉の元河原湯ぐらいだったものね。この時期のアンコウ鍋はオプションで、普通の鍋かドブ汁鍋かを選ぶようになっていて、これまで食べたドブ汁がくどかったので今回は安い方の普通の方にしてみた。刺身4種の舟盛を初めとして、ズワイ蟹だけはご愛嬌ながら、前菜とアンコウ鍋にホタテ陶板焼がまず並び、以後に順次洋風のカルパッチョ風サラダ、メバル煮付、アン肝ポン酢、アンコウ唐揚などが出され、最後に雑炊と面白い豆腐を使ったデザートというなかなかに工夫した料理には大満足。アンコウ鍋はドブ汁でなければ神田のいせ源のような醤油味かと思っていたのだがやはりここでは味噌味で、それにアン肝ブロック切身が入っていなかったのは残念でした。でもそんなに濃厚味噌味ではなかったので、このくらいの濃さならドブ汁にした方がいいかもしれないね。しかし沢庵とともに食べた雑炊は茶碗一杯まででギブアップして残してしまい、やはり量の多さはこの地の仕来りなんでしょうかね、でも隣のおばさん3人組はほぼ食べ尽していたからこれにはビックリ、こういう客が多いから量の競争になってくるわけか。

            アンコウ鍋を中心とする夕食

     

                アンコウ鍋                          ホタテ陶板焼き

            舟盛りとズワイ蟹

    

            カルパッチョ風                                煮魚

       

               アン肝ポン酢                             アンコウ唐揚

       

              アンコウ鍋雑炊                              デザート


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