ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

異常暖冬の中、雪の心配?をしないで奥塩原秘湯の宿から平潟へ 第三日目 2007.2.23(金)最終

2011-07-02 16:09:12 | 旅日記

 翌朝は同じ広間の同じ席で昨夜の配膳のお母さん達は居なくて若女将だけが給仕する朝食、内容は豆乳湯豆腐などちょっとした工夫がいいし、鯖の干物はすごく脂がのっている、地元のさつまあげもプリッとして旨い。温泉卵を御飯にかけ、茨城名物の納豆やたっぷりの漬物もあってしっかり2杯を平らげる。食後にコーヒーが出るのも平潟では初めてでいい気配りですねぇ。

             相模屋の朝食(ピンボケ)

 これでお値段はこのあたりの共通民宿値段ですから人気になるのは当り前、10年前にも来たという客がお婆さんはと尋ねていて、もう70歳過ぎて隠居との返事をしていたのを聞き耳したが、若い世代でリニューアルしてサービスも工夫を加えているのが感じられ、平潟ではここが今までで一番。

 出発前に若女将推薦の干物屋はと訊いたら近くでお母さんが手作りしている店を教えてもらい訪ねれば、朝からあいにくの雨で昨日からのものは乾きが足りないから日持ちしないと、でも冷凍真空パックはあると言うのでそのアジとメダイを買い込む。宿からのお土産でもらった干物とさつまあげのうちイシモチ干物も真空パックが冷凍庫にあったから、宿でも恐らくここのものを仕入れているのだと分かりましたよ。その際に作っていたのがアジのナメロウ風を軽く焼く惣菜だそうで、午後からの地元客用販売だとか、これは泊まる前日に予約しておけば買えるそうだから次回には是非注文しようかと、それこそ刺身になる地魚を干物やこういう惣菜にしているんだから旨いはずだぞ。

 この店の先にはこれもTVでやや旅館ぽくていい感じだったやまに郷作という宿があり、こちらはマイクロバスの団体客が出発前でたむろしていたが、確か料金はやや高目だったはず、でも平日なら団体客用値段もあるのかな。今まで港前から入るこの道は通ったことがなかったのだが、相模屋をはじめいくつかの民宿や干物屋などが連なってしっとりした雰囲気がある場所だ。しかし最奥の宿のケバケバしい色の壁だけはいただけない、地域で相談して何とかしなくちゃダメだよと言いたいな。

 さて鮮魚ならやはり国道に出てすぐのまるいちという小さな店を地元の人に聞けばまず教えられるのは毎度のこと、確かにここは街道筋の他の店とは違う自前の珍しい干物もあって、今回はさっきも買っているから干物はホウボウだけにして、鮮魚はウマヅラハギとヤリイカを買って帰ることに。冒頭写真は下の写真とは逆の裏口側の様子で、吊るし切りされたアンコウの骨だけがカラカラになってぶら下がっているのが面白い。もう一つますいち海商という店も毎回必ず立寄るのだが、こちらではアン肝やイワシ、穴子などの佃煮風は冷蔵庫でかなり持つからご飯の友に実にいい惣菜だ。

                まるいち海産物商                     

 ということで雨が本降りということもあって、昨日の五浦美術館のポスターで知った日本画家加山又造展を見ようと千波湖湖畔にある県立近代美術館だけに立寄って家路に着く。

             

                           近代美術館のカフェからは千波湖が眺められる

 今回の旅は途中ではあまり観光をするということも無かったが、濃い温泉と旨い魚だけでもまぁ良しとするかな。帰ってからの夕食には自分で裁いたウマヅラハギの刺身が、そのキモ醤油で食べればことのほか旨かった。酒は天鷹でということになって、やはり旅の余禄もいいもんだねぇ。


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