くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

Kentridge Who?

2009年09月13日 | Weblog
■NYのアートスチューデントリーグではミチコとブレンダともう一人の3人おばさんは「サンババ」といわれ恐れられているそうだ。東京のブレンダの友人はブレンダノことを「鬼ババ」と呼ぶそうだ。なんとも失礼な、、。僕に言わせると彼女は女ゴルゴ13ってところだが、、、。ブレンダは納豆OK、温泉大好きで十分勉強準備しているからそうとうな知日家といえそう。

昨日、バスの中でブレンダが近代美術館William Kentridge展のポスターを見つけて行きたそうだったので、朝、清水寺を見た後に3人で行ってみた。

すごいなと思った。南ア出身の50歳半ばのアーティスト。アパルトヘイトを背景とする資本家と搾取され差別虐待される鉱山労働者などのテーマで、流れ出す水と魚のモチーフがおどろおどろしい暗い木炭画のなかに出現する。隣の展示室はそのアニメーション。金属円柱が中心の写し絵だったり、それが天井から映写される延々と変わる画像であったり、めがねで覗く3次元立体画像であったり、向かい合う壁にかかった2枚の絵を中間の鏡で一緒に見せるようなしかけであったり、さまざまな実験的な作品が続く。

ブレンダの初期の作品にあった苦悶のなかで叫ぶ人間のようなどろどろしたものは彼の影響だと聞いた。9.11の後遺症のような作品と感じていたが、、実際そうなんだろうが、、やっと納得という感じだ。

3時半の東京行きのぞみに間に合うように駅に行くまでの間、美術館のレストランの中庭で食事しながら話しているうちになにかNYにいるような気がしてきた。昨日と打って変わった暑い昼。

ブレンダを一緒に送ってからミチコは奈良の家に帰って行った。あさってはNYに戻るそうだ。僕は芦屋のヒデキと京都駅で待ち合わせて近くの喫茶店で話し込む。久しぶりだ。すぐに帰宅時間が迫った。地下鉄で近鉄線竹田駅まで行って京都深草高速バス停をようやく探して帰路に着く。ヒデキとは今日は俺一人でしゃべってたな、、。



コメント
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