くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

「フインランド語は猫の言葉」

2009年09月15日 | Weblog
■図書館で借りていた標題の図書を読了した。外国語を学ぶ者として読んで欲しい本というというふれこみだったが、むしろ留学生としての苦悩と夢を共感できる点で楽しく読むことができた。

著者のフインランド語習得にかける孤立無援の戦いのユーモラスな語り口には親しみがもてる。また、その語られない不安と挫折も十分伝わってくる気がする。わずか3年の間にこれだけの言葉の武者修行をやりとげたということは驚嘆に値すると思った。

昨日、行政書士だという方から電話があって英語の勉強方法を教えて欲しいという。ヒヤリングを極めたいがなかなか向上しない、お金をかけずに何かいい方法はないかという。

一応、語学は読み書きと共にリスニングも勉強しないと向上しないと思うが、NHKのラジオ講座やニュースを聞いたらいいのではないですか、と答えると「でも、なかなか意味がわかるようにならなくて、、」「すぐにはだめですよ。4,5年続ければ多少わかるようになるかも、、」

心の中はもう煮えくり返っている。いったい語学をなんと考えているんだろう。聞いてわからんというが、読めばわかるんだろうか?読んでも分からんことは聞いてもわからんぞ。聞いてもわからんというが、わかるまで繰り返して聞くというのがリスニングというものだ。わからんままにただぼーと聞いていたって意味がないじゃあないの?

語学に必要なのは金とヒマ。これは俺の言葉じゃなく、さる語学最高権威の言葉。俺なんか何千万使ったことか、、。

「、、猫の言葉」は最初に杉田玄白の言葉を引用する。

かの辞を習ひて理解するといふは至って難きことなり。、、、艫舵なき船の大海に乗り出せしが如く、茫洋として寄るべきかたなく、ただあきれにあきれて、、、。
コメント
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