■ハノイ行きの列車は午後4時発だが街に出るアクセスが悪いので、、というか市場まで出ないとバスもタクシーも捕まらない、、ティン君が早朝、会社に行く時にバイクに乗せてもらい、街で時間をつぶすことにした。
ここニャチャンで学んだこと:木陰のベンチでなにもせずにぼんやり時間を過ごす意味。これは日本人にはできないことなのかも知れない。何もしないということではない、、何か、考えているわけだ。こちらの高齢者は自然に何時間でもじっと座っている。ぼくも、いろいろ木陰になるような場所を探しながら、、あちこちでぼんやりしてみた。なんか、やっと年寄りになった気がする。
考えてみると、じっとスマホをいじっている時間を考えると同じことだ。ボケっとテレビを見ているときも同じ。スマホをいじったり、テレビを見たりすることがあたかも時間を有意義に使っているように感じるだけ。逆に何もしないでいることは時間を無駄にしているように感じてしまう、、。日本人の旅行みたいにいつもあっちへ行ったりこっちへ行ったり、、ここのロシア人観光客は観光なんてしてない。ただ浜辺にごろっとするだけ、、。僕もそんな時間の使い方(時間のつぶし方と言っていた)をちょっとしてみたかった。きっと、達人の年寄りだとじっとしてそのまま死んじゃうってのもあるかもしれない。そんな逝き方も素敵かもしれない。
4時の列車に乗った。同席の母子は僕と話すこともなく、僕は上段ベッドでただ横になっているだけ、、明日はこれが1日続く。