ヒメヒオウギと四つ葉のクローバー
ひらりひらひらひらがなでちるさくら 新家完司 (川柳データバンクから)
こちらでは短かい”さくらどき”でした。
写真は今年の4/3の熊本県美里町の緑川ダムあたりの桜の木の下の様子です。
前日の雨で花筵(はなむしろ)がさざ波のようです。(Y)
さくら満開きのうを嘘にしてしまう 宮本美致代 (句集 新町四丁目 宮本美致代 から)
ピアノにはない音で散るさくらさくら 〃
なにごともなかったことにするさくら 〃
会の大小にかかわらず、4件の投句案内をお知らせします。下の写真はどれもA4サイズ
① 第52回濤明賞作品募集 主催:川柳噴煙吟社
締切 6/15
② 『川柳の話』第1回誌上川柳大会 主催:満天の星
締切:6/30
③ おりひめ☆ひこぼし川柳会 第4回誌上大会
締切 7/7
④ 第39回国民文化祭 第24回全国障害者芸術・文化祭「清流の国ぎふ」文化祭2024
主催:文化庁、厚生労働省、岐阜県、ほか実行委員会など
締切 7/31
今年の全日本川柳大会は広島で開かれます。第一部の締切が迫っています。
主催 一般社団法人全日本川柳協会
日時 令和6年6月16日(日) 会場 JMSアステールプラザ
宿題 第一部(事前投句4月15日締切・消印有効)
下2枚の写真はA4サイズ
朝刊のコラムを読んでいて、ちょっと引っかかる文章に遭遇しました。
「・・・SLも頑張ったけど、整備に当った技術者の熱意があってのロングランだったに違いない。」という文中の「頑張ったけど」と「れ」抜きの文章になっていたことです。以前「ら」抜きの「食べれない」や「食べれる」等の言葉が話題になった時期がありました。最近はすっかり市民権を得た言葉となって若者から年配の人まで使用しまくりの感があります。
最近の投句の中では、十七音にまとめるために「ら」抜きはもちろん、「れ」抜きから果ては「い」抜きも目立つようになりました。
「持っている」→「持ってる」「している」→「してる」のたぐいです。誤用であったり不適切な短縮語であったりしても、日常生活の中で自然に溶け込み、誰もが軽易に使うようになれば、やがて辞書にも用法の一つとして認められ掲載されて市民権を得た言葉として、誰はばかることなく使用できる時がくるのです。ただ抜くと不自然になる例もあるようで、「抜けられない」を五音にして「抜けれない」などとし、音数を合わせたりした句は、上五の取っかかりとしても下五の座りとしても落着きがないように思えます。無理な音数合せの短縮より、字余りを自然に読ませる技のほうに軍配をあげたくなるのですが、いかかでしょう。
原理主義心の幅を狭くする・・・しろ猫
食べれないけどもやっぱり瘦せれない Y