熊本県川柳研究協議会(熊本川柳研)

県内の川柳団体・個人会員が加入しています

会員エッセイ

2021-11-26 00:00:01 | 会員エッセイ

         リテラシーって?

東京五輪の聖火が町内を走る前日に、テレビのインタビューを受けた。地震の被災地を走る聖火を迎えるに当ってのお気持は?といった質問だった。コロナ第5波直下で微妙な時期であったが、一応率直に答えた。が、お気に召さないのか何度も質問を繰り返された。

似たような経験は地震直後にも何度が経験している。私の顔は質問したくなる顔らしい。

さて、情報リテラシーという言葉が巷に出回るようになって久しい。目的に沿った情報を収集し、判断し理解し活用する能力というからややこしい。IT関連や金融・医療関係などカタカナを使って難解にすることに腐心しているかのような情報も多々ある。その中でも、無意識に一番引っ掛かるのが、メディアが発信する情報である。「発売たちまち10万部」とか「4度泣けます」とかいう見出しを見て購入し、しっかり泣けましたというコメントまで付いている本を、話題の本として思わず手に取るのである。発信する側の仕掛に、無意識に引っかかってみせるのである。

私のPCにも偽メールが多い。偽物に注意という偽メールもあって、情報の読解力や判断力を毎日試される。インタビューもアンケートも、求める側の意図まで読めるのがリテラシーだろう。しかし、読めなくても老人が安心して生活できる情報基盤は出来ないものかと思う。

沢山のテレホンカード捨てられず   しろ猫

 byしろ猫


第43回熊本県民文芸賞発表

2021-11-22 08:46:49 | 川柳一般

今年も審査結果が発表されました。県文化懇話会主催・県文化協会、熊日など共催。

詳しくは12月1日の熊日新聞に次席までの作品と審査員評が掲載されます。

おめでとうございました。

【川柳】

1席 濱北葵

次席 道田佳香

入選 菊池蘇水 宮本とも 村上和巳 松村華菜 荒木洋佑


令和三年度 ふじみ川柳大会

2021-11-15 00:00:01 | 川柳一般

主催:NHK学園 (〒186-8001 東京都国立市富士見台2-36-2)

募集テーマ:雑詠、課題「ゆるい」「国」

投句締切:令和3年12月15日

 

チラシをよく見るといろいろな発見があります。

選者に鹿児島の石神紅雀さんがいらっしゃいます。

投句料は十円単位の端数があります。つまり振り込みのみの受け付け。

投句方法は郵送とネット2通りが可。ただしネット投句の場合は投句料はクレジットカード一括払いのみ。

②③のように、いつの日か投句や投句料は郵送不可となる日が来るかもしれません。各大会は事務局の多大なる御尽力により成り立っていることはご承知のとおりです。ネット投句は事務局側の利点としては、投句を清記したり確認したりが不要ということでしょう。現金にも触れずにすみます。いずれ来る未来なのかもしれません。にあるようにまだ郵送での投句ができます。(Y)

※上記チラシや投句用紙はNHK学園のホームページからもプリントアウトできます。


第67回 熊日川柳大会 入選句

2021-11-09 07:37:00 | 句会・大会

大会は10月31日(日)に熊日本社2Fホールで行われました。

各入賞者のみなさまおめでとうございました。

令和3年(2021年)11月9日(火)の熊日新聞発表からお知らせします。

当日の様子は10月31日の本協議会ブログにて総合優勝、大会代表句、大会優秀句などを写真入りでご紹介しています。 

なお、本日はブログを2件UPしています。スクロールして下のほうもご覧ください。(Y)


第7回日本現代詩歌文学館館長賞と第7回現代川柳の集い入選作品集

2021-11-09 00:00:01 | 川柳一般

日本現代詩歌文学館館長賞受賞作 新家完司『令 和 元 年』(令和元年 新葉館出版)

 主催 日本現代詩歌文学館(岩手県北上市)

本賞は平成9年度より4年に一度川柳文芸の発展を目的として開催している「現代川柳の集い」を記念して、「集い」開催の前年までに刊行された川柳句集の中で、最も優れた作品集を選んで顕彰するものである。

選考 一般社団法人全日本川柳協会

著者略歴から 昭和17年大阪生まれ。評論に『川柳の理論と実践』がある。

受賞の言葉の一部 …私が理想としている作品は「平明で深い」句ですが、革新的な作品や抽象的な作品を忌避するものではありません。人間は多面的であり一面だけを見て評価できないように、作品もまた多様性があってしかるべきで、良いところは学ばなければならないと思っています。…

受賞作品から抄出

掛け値なし六十五キロ風来坊

午前二時目覚め午後二時眠くなる

裸ではオランウータンにも負ける

英語より犬語のほうがよくわかる

晴れた日はシャンソン雨の日は演歌

ゆっくりとボケているので分からない

立ち飲みで泣くオッサンをどうするか

よっぱらいと草刈機には近寄らぬ

この星に歯形残しているところ

                            (以上は日本現代詩歌文学館のリーフレットから)

 

第7回現代川柳の集い入選作品集(発行 日本現代詩歌文学館) 453名 3,614句 

【第7回現代川柳の集い賞

抱いているいつか壊れるものなのに  守田啓子(青森)

【一般社団法人 全日本川柳協会賞】

挽歌弾く一本松のヴァイオリン    菊池正宏(岩手)

【岩手県川柳連盟賞】

哀しみの海を分け合う慰霊祭     荻原鹿声(栃木)

 

・・・・・県関係・・・・・     

    【秀 逸】

「集 う」ロボットの集会正論が通る      黒川孤遊

    【佳 作】

「渡 す」オンリーの君に手渡す鍵がある    太田黒文采

     一族に渡す一行ありがとう      いわさき楊子

「生きる」蛇口から今日を生きぬく水が出る   阪本ちえこ

「集 う」植木鉢の底の楽園だんご虫      いわさき楊子

    

日本現代詩歌文学館の次のURLで詳しく見ることができます。 

https://www.shiikabun.jp/news/1010.html

                                      (報告 楊子)