熊本県川柳研究協議会(熊本川柳研)

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少数異論

2019-11-11 19:33:38 | 川柳一般

☞ たかが句箋紙 されど句箋紙                   

私だけかもしれない。いくつかの句会に参加する中で、気になることがある。それは、句箋紙のことだ。句会の必需品だが、慣れすぎて少し粗雑に扱ってはいないか。時間をかけて、思いをぶつけて育てたわが子同然のの作品を、公にする出句だ。せめてきちんとした紙片に書きたい。それが、プリントの裏紙であったり、きちんと切ってないいびつな紙であったりすると、ちょっと虚しくなる。今はコピー紙などずいぶん安価で手に入る。せめてわが子の晴れの門出を気合を入れて送り出したいものだ。合評などの投票用紙はそれほど気にはならない。投句の句箋紙は作者自身だ。些細なことのようだが、初めて句会に来られた方、川柳以外の方、ましてや短歌や俳句の方々に、大好きで誇りもある川柳を、軽視してほしくない。 ( 慶之介 )

句箋紙といわれるものは多種多様ですね。B5サイズの紙を半分半分と続けて切ったもの。A4を同じようにに切ったもの。途中から3分の1に切ったものなど多様です。句会ごとに同じサイズが毎回使用されるので、違う句会に行くと、おや?と思うことがあります。

実際に紙裁断機で多量に切って句箋紙を作ったことがある人にはわかるとおもいますが、最後の一断(ひとたち)は難儀します。指を切りそう。

裏紙はよしとしても、決して個人情報ののった紙はやめましょう。「年金明細書」など。

                              (楊子)

                   

                     


吟社訪問 その⑤

2019-11-01 23:15:36 | 川柳一般

   熊本川柳会   月1回 国際交流会館にて

会の創立は戦前、昭和15年。現在の代表・吉岡静生の伯父にあたる吉岡五竹。その弟、吉岡茂緒や、たくさんの柳友の賛同・支援を受け、2011年、70年ぶりに熊本川柳会が復活する。「火山灰」も復刊、現在95号(8月号)。    (略史の項 敬称略)

 今日の出席は10名、それに投句者が15名。談話室は、白ボードに書き込まれた句をめぐって意見が交わされた。課題の解釈、それによる句の拡がり、選者の句の取り方など意見の分かれるところもあって、内容で盛りあがった。

また、下5を主に句全体のいわゆる取り合わせの近すぎ・遠すぎも話題になった。5年ぶりの参加といわれるM川さんは実績通りの佳句と討論参加。進行の手伝いと句会を楽しんでおられるようであった。超ベテランの吉岡茂緒さんは句も若々しく、佳句には「さすが」と会員の声。

代表の静生さんの進行ぶりは、飄々と「天」を地で行っておられるようにお見受けした。

                               ひのくに 第3号から (編集部)