熊本県川柳研究協議会(熊本川柳研)

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県外の大会誌から

2021-03-28 19:28:30 | 川柳一般

第4回 水の都まつえ川柳誌上大会 大会誌(2021年3月31日発行)から

主催:松江川柳会(会長 石橋芳山)(島根県)

自由吟2句詠を8名(奈良一艘、井上一筒、くんじろう、新家完司、笹田かなえ、米山明日歌、八上桐子、樋口由紀子)の選者による共選。全句を清記して選者に送る選句方法です。参加人数331名 応募句 722句 

主催の会は「川柳塔まつえ吟社」系の川柳会のようです。歴史と伝統のある大吟社系の句も選者も変わりつつあります。少なくとも分からない読めない句を否定することはしないでおきたい。何人もの選者が選んだからこそ上位にあるのだから。(Y)

上位14句

牛の眼がぬれていたならそれは海   竹村紀の治

も~眉毛つながる呪いかけますよ   須藤しんのすけ

1000頭の象に続いてコマーシャル 平井美智子 

僕がまだ道頓堀だった頃の      雨森 茂喜

関節を外して入る砂時計       月波 与生

面白い手術になると言う外科医    山田 恭正

個包装たかが正義の分際で      兵頭 全郎

立春のスパゲッティは内巻きに    赤石 ゆう

風向きを教えてあげるから触れて   真島久美子

尼僧がくれた牛乳石鹸の泡      森田 律子

兄姉のためにキノコは踏んでおく   西沢 葉火

ムーンウォークの上手いリーダーたちである 西山竹里

ひだり手は水栽培で育てます     徳永 怜

咳をして港の正体がばれる      門脇 かずお

 

※ 主催の芳山さんからの次のメールをいただきました。

最初は投句用紙は、規定用紙並びにコピー可と当初していましたが、投句用紙への問い合わせが、多数あり最終的に便箋可としました。

「賞品はないのですか、大会参加への張り合い、目的意識的なものが欲しい。高価なものでなくていいですが」という意見もありました。川柳を前向きに捉えている、方々ばかりではないような気がします。

花筏(写真提供 永田満徳氏)


第32回 南日本川柳大会のご案内

2021-03-24 12:52:46 | 句会・大会

以下、案内文より転載いたします。

 毎年春季に開催しております南日本川柳大会ですが 、昨年は国内での新型コロナウイルスの発生とその後の感染拡大により、やむなく中止することになりました。このところ感染者数は少しずつ減少してきていますが、収束まではまだ予断を許さない状況が続くと思われます。こうした現況を鑑み、令和3年における南日本川柳大会は、出席参加については県内在住者とし、県外の方々には投句でのご参加をお願いすることといたしました。何卒事情をご賢察うえ、多くの方々のご投句をお待ちしております。


日時 令和3年5月2日 日
場所 鹿児島市勤労者交流センター8階多目的ホール

※ 応募締め切り 令和 3 年 4 月 24 日(土)当日消印有効


課題及び選者各題2句


【痒い】        石神紅雀 選 (入来)

【針 】          前田一天 選(同好会)

【裏 】    春田あけみ 選 (入来)

【とろとろ 】 馬場ナオミ 選 (指宿)

【黙る】      麻井文博 選 (同好会)


投句料 千円(発表誌呈)
投句用紙 規定用紙を使用(コピー可)
投句先 〒892-0877 鹿児島市吉野1-3-1 麻井文博 宛

 

主催 鹿児島県川柳協会
後援 南日本新聞社

 

 

 上記案内文にある「規定用紙」は

コチラ から印刷できるようにしておきました。

                                                                莱浮

 


久しぶりのリアル川柳大会

2021-03-21 16:34:51 | 句会・大会

ほぼ1年間、いつもの川柳大会を誌上大会に移行したところが多くありましたが、久しぶりのリアル川柳大会が実施されました。

3月20日(土)に大宰府天満宮の余香殿に82名が集まりました。事前投句が111名と多かったのもまだまだコロナ禍の影響があるようです。その中から入選42句(内10句が事前投句から)、佳5句、準選1句、特選1句、軸吟が披講されました。みなさんの呼名の声のつややかさに、いつもの大会が戻って来た喜びを味わいました。熊本からの参加者は少なかったのですが、事前投句の選に何人も披講されていました。

この大宰府の大会は、新しいシステムになって主催者の方々の多大なのご苦労のもとで実現されました。7人の選者が変わるたびにアクリル板、机、マイクの消毒が徹底されました。これも後には思い出として語ることができるようになることを願っています。(Y)

写真は壇上のようす。「ぴりぴり」の選者の真島久美子さん

どちらの天満宮にもある「使いの牛」。菅原道真公の使者といわれていますが、いろいろな言い伝えがあるようです。かならず座った牛だそうです。


噴煙吟社の吟行②

2021-03-18 12:02:24 | 川柳一般

ー 川柳ふんえん誌850号記念阿蘇川柳吟行会 ー   に参加して

3月17日(水)に、上記の阿蘇川柳吟行会に参加しました。前回3月6日吟行の荒尾は海、今回は山というわけですが、阿蘇方面は新阿蘇大橋も開通し、アクセスは第三セクター南阿蘇鉄道を除きほぼ復旧して、格段に向上しました。前日までの雨もあがって、天気に恵まれた吟行会となりました。

再建中の阿蘇神社~中通古墳群~国造神社などを巡り、句会の会場は国立青少年センターの研修室でした。世界農業遺産・世界ジオパークに認定されている阿蘇は、世界文化遺産登録に向け、希少な動植物・伝統的な農耕文化などの宝を守り続けています。

 

  写真は改修中の阿蘇神社楼門です。

吟行会は、19名が参加し、地元のガイドさんの説明を聴きながら終始なごやかな笑いに包まれた楽しいものになりました。今回は、阿蘇地域からの新入会者や句会初参加者も多く、最後には、地元の同人のてるみさんのフルート演奏まで堪能させて頂き、素晴らしい一日を過させて頂ました。

時走る阿蘇路の春は火も走る   和巳

                    益城町  村上和巳   


日本現代詩歌文学館特別企画展開催

2021-03-13 08:32:21 | 川柳一般

    震災と詩歌―あの日から、あしたへ

      日本現代詩歌文学館で川柳など60作品展示 

                熊本から平田朝子、黒川孤遊の川柳も

日本現代詩歌文学館(岩手県北上市)は開館30周年記念特別企画展として3月9日から来年3月13日まで「東日本大震災から10年 震災と詩歌―あの日から、あしたへー」を開催している。

震災を詠んだ詩16、短歌18、俳句16、川柳10の計60作品を作者が揮毫した作品と思い、それに作者の写真と経歴を紹介している。地震後5年目となる熊本からは川柳で、

 飾らねば時がひたひた押しよせる    平田朝子

 がらがらと平凡が割れ皿が割れ     黒川孤遊

の2句が選ばれている。川柳ではほかに伊藤豊志、小林信二郎、雫石隆子、篠原房子、津田公子、野口一馬、八上桐子、柳清水広作の各氏。展示作品の図録を兼ねた作品集も刊行されている。

販売価格は2000円。問い合わせは下記同館ホームページ参照。

https://www.shiikabun.jp/index.html

  〈臘梅〉