熊本県川柳研究協議会(熊本川柳研)

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第69回 熊日川柳大会のお知らせ

2023-10-28 11:29:27 | 句会・大会

                                      第69回 熊日川柳大会   🍂 のお知らせ

日時 11月5日(日)受付開始 午前9時30分、出句締切 同11時

会場 熊日本館2階ホール(熊本市中央区世安)

会費 千五百円(当日徴収)

課題 各題2句

◇エール  (中山和 選)

◇眩しい  (森永可恵子 選)

◇とんとん (阪本ちえこ 選)

◇カード  (村上哲子 選)

◇残    (徳丸浩二 選)

◇やっと  (平田朝子 選)

◇出席者題 当日発表(楠根はるえ 選)

賞 総合1位に熊日賞、大会代表句に熊本放送賞ほか。各題の天、地、人に記念品。投句者全員に入選句集を送付する

欠席投句 締切済

問い合わせ 同センター☎096(361)3366

主催 熊本日日新聞社、熊本放送
後援 熊本県文化協会

以上webの「熊日からのお知らせ」から引用編集しました。


現代俳句と川柳

2023-10-22 09:23:07 | 句会・大会

                                       第14回 九州現代俳句大会in熊本 投句作品集から

                                                                                                                               

あらためて、ここは川柳関係のブログだということは承知していますが、あえて上記作品集にある句を紹介します。

大会誌の上位句から。他ジャンルですので作者名は伏せます。

いっぽんの葦が流れを変えている    熊本 (大会大賞)

ただ静かな真昼のように在る林檎    鹿児島

スキップして青野を少し哀します    長崎

両手両足洗ってもあらっても八月    福岡

尺蠼が測る方舟までの距離       熊本

約束は梨の形をして座る        鹿児島

次にキーワードが同じ川柳を抄出しました。

ゆらり 人間らしく生きなけりゃ   青野悦子

生きているさくら生かされている林檎  鳴神賢治

去るときにスキップしないようにする  いわさき楊子

永久歯まだ生えてこぬ八月忌      瀧正治  

方舟のキャンセル待ちの列にいる    浪越靖政  

約束が一本道を駆けてくる       和泉あかり

    川柳は「三省堂新現代川柳必携」と「川柳データバンク」と「らしきものたち」から引用

こうして現代俳句と川柳をならべると共通性と違いを感じることができます。静と動、陰と陽、雅と俗…。もちろんこの句数では比べることはできませんが。                     (いわさき楊子)


大宰府関係大会

2023-10-16 00:00:01 | 句会・大会

    第4回 大宰府天満宮 秋の川柳まつり ご案内

    第23回福岡県ねんりんスポーツ文化祭 川柳交流会

長い2つのタイトルが表記されていますが、1つの川柳大会です。川柳大会が春と秋に大宰府で開催されています。

令和5年11月12日(日)に開催されます。欠席投句の締切りは 令和5年11月5日 です

 


会員しろ猫エッセイ

2023-10-10 00:00:01 | 会員エッセイ

               非日常は疲れます

定年になったら、あれもしたいし旅行もしたいと、夢は枯野を駆けめぐったものでした。日本中を車で旅をという夢のような話に夫婦で盛上がり、早速行程表作りを始めました。ある日道路地図の距離計算をしていた妻が、「こりゃつかれるわ」と言い始めたのです。25泊目で紀伊半島あたりをウロウロという話で、1県あたり数ヶ所の名所を巡るのは容易ではないと言い出したのです。

ならば旅行が可能な期間に数日単位で地域を区分しながら、年に数回出掛ける方法がいいのではという話になりました。そしていずれの日か気がついたら47都道府県を制覇していたというのが現実的だということになりました。年に数回長くて1週間短いときは2泊くらいの旅を続けてきました。あれから23年が経過し、北海道から沖縄・西表島まで42府県を廻り、いつでも行けると油断した首都圏5都県を残すのみとなりました。

コロナ禍明けの今回は、四国愛媛エリアの訪れていない地域を2泊3日で周りましたが、史跡等に付きものの階段の登り降りに、体力の衰えを実感させられました。いつでも行けるはずの首都圏も、夫婦共々のフットワークの衰えとあの喧騒を思うとき、いきなりハードルが上がったことを感じました。

日常を忘れてしばし非日常に遊んでいたつもりが、いつかワンパターンの日常に安心感を覚える自分になっていることを知りました。

何処で脱ぐ何処で捨てよか靴の石・・・しろ猫

       

                             独り旅景色ばかりのフォト日記 Y 

日本地図の赤丸が行ったところ。

 


第2回薩摩川内こころの文芸大会開催される

2023-10-03 06:39:15 | 句会・大会

NPO法人薩摩川内市文化協会文化祭 第2回薩摩川内こころの文芸大会 に参加しました。

             とき:2023年10月1日(日) ところ:SSプラザ川内301~303会議室

国民文化祭かごしま2015の開催を期に、第6回まで開催した「薩摩川内こころの川柳大会」を発展させ、新しく俳句・短歌・さつま狂句を加えた「文芸大会」として昨年から開催され、今年はその第2回目の開催となりました。4つのジャンルには、自由に応募できて複数応募者も多いようです。

披講や呼名の要領が独特で、始めに選者が読みあげ、次にプロジェクターで投影しながら再度読み上げ、司会が作者名を読みあげます。さつま狂句はさらに複雑で、披講の最後は選者の返しの句が付け加えられます。その斬新さに驚かされます。

写真1 大会会場内

      

 

写真2 こころの文芸大会会順表

             

各ジャンルの特選:各選者1作品

川柳

「歩 く」間瀬田紋章(選)田植足袋百年の土均しゆく   甲斐雅人(宮崎)

「自由題」馬場ナオミ(選)引き金を軽く一本締めで引く  村上和巳(熊本)

写真3 受賞の様子 

                                       (間瀬田紋章さんのFacebookから楊子が引用しました。了解済)

俳句

「歩 く」鈴木守(選)もみじ狩り母の歩みに逆らはず   大重淳一(鹿児島)

「自由題」丸山眞(選)身ほとりに妣のまなざし盆踊    上野ミチ(鹿児島)

短歌

「歩 く」本屋敏郎(選)城跡の石の階段(きざはし)もののふの寡黙な一歩削りしへこみ   黒瀬圭子(鹿児島)

「自由題」鶴田直樹(選)現へとあなた見送る未練坂身はこがれども鳴けぬほたるは  下野落椿(熊本)

さつま狂句

 写真4 

          

 

※県関係作品

川柳

「歩 く」 バス停を二つ歩いて干す涙        若松節子(佳作1)

      徘徊と言われるまでは散歩です      いわさき楊子(入選)

      まだ杖はいらぬと励むウオーキング    阪本ちえこ(入選)

俳句

「歩 く」 夏雲や漱石辿る峠道           森永可恵子(入選)

      白南風や足どり軽ろき通学路       下野落椿 (入選)

「自由題」  青北風を介護の部屋へ通しけり       下野落椿 (佳作4)

           算盤を弾く音して秋近し         阪本ちえこ(入選)

短歌

「歩 く」 手術終えやさしい人の手を借りてゆるりと一歩前に踏み出す  森永可恵子(佳作3)

      真っ直ぐに歩くのはもう止めました路傍の草に語りかけねば  西村楊子(入選)

        愛不思議不毛豊穣歩く野は愛して沃野求めて荒野       村上和巳(入選)

「自由題」 キャッシュレスカードですかと店員は現金払い抜きにして言う  森永可恵子(佳作2)

      若さには希望という荷重かった年経て今は軽ろきを嘆く     村上和巳(入選)

さつま狂句  

     夫婦喧嘩(みとげんか)手話い切い替え延長戦           下野落椿(客5席)

 

以上でしたが、プロジェクター表示をデジカメ撮影したため一部不鮮明な部分があり、細部は発表誌等を確認する必要もありそうです。いずれにしても、異業種交流・ダイバシティー・ボーダーレスと昨今流行の多様性満載の大会で、実行委員長の石神紅雀さんの活躍が光っていました。                                   (レポート 村上和巳)