熊本県川柳研究協議会(熊本川柳研)

県内の川柳団体・個人会員が加入しています

本研究協議会会長からの大切なお知らせ

2020-08-26 17:59:08 | 川柳一般

                熊本県川柳研究協議会の役員改選について

 暑さに、コロナにへとへと。とんでもない夏です。句会も会議も、終わった後で一杯飲むのも憚れます。大変な閉塞感です。川柳研もブログでつながりを、やっと保っているのが現状です。

 本来なら、昨年の川柳研発足時にお約束したように、会長の私は一年で身を引き、交代のはずでした。しかしコロナの影響で集まっての会議も困難な状況になり現在に至っています。

 そこで吉岡、徳丸両副会長や数人の役員と電話で相談しました結果、活動はこのブログだけしかできない「からっぽ」のまま、コロナの動向を見極めるまで、形だけ現行のままとする。副会長は来るべき時に備えて「活動の腹案」を練っていただく、ことにしました。

 この緊急の策を、この欄をお借りして、ご了解をいただきたいしだいです。コロナの収束を心から願っています。

 ところで、熊本のかたは毎土曜掲載の熊日朝刊題字下の「節水川柳」読んでいますか。市電の中吊りにもなります。ご期待ください。

                  2020年8月25日

           熊本県川柳研究協議会会長    黒川 孤遊


第42回県民文芸賞作品募集のお知らせ

2020-08-23 09:33:43 | 川柳一般
さすがに朝夕には秋が来ているようですね。
第42回県民文芸賞の募集締め切りは9/10までです。
川柳の募集要項と応募はがきの書き方の例を写真でお知らせします。
奮ってご応募くださいませ。
 
なお下記の検索からも全体の募集についてご覧いただけます。
熊本県文化協会-熊本県文化懇話会-芸術文化振興会-文化協会協力会(公式)
 

句集紹介

2020-08-16 12:00:38 | 川柳一般

理石と川柳仲間たち 歳月のしずく』 安永理石

 

安永理石氏は、昭和25年(1950年)創立の川柳噴煙吟社の創立会員ですので、柳歴は70数年になります。病床にある今も詠み続けています。今まで出会った川柳仲間に感謝し、お礼の気持ちを表したいと、集大成の句集発行となりました。

前半は、理石140句、後半は、仲間たち200句です。

控えめで、優しい性格が表れた等身大の句が全体を貫いています。人生の感慨を吐き出した句も多くあります。

 何をしていてもあなたの鈴がなる

恋愛中の思いでしょうか、ずっとあなたのことが気にかかる、あなたに呼ばれているようなそんな気持ちがよく表現されています。女性の作品とも思えそうです。この句に感動して横浜から飛行機で熊本まで会いに来られた30代の女性がいます。早速、噴煙吟社会員となり、活躍しています。

 行く当てのない日の髭は雑に剃る

これと言ってすることのない日のつまらなさがよく出ています。人間的です。

 天国の妻に尋ねる冬支度

最愛の妻に先立たれ、冬を迎えた時の淋しさ、妻との距離感にグッとくるものを感じます。

 青春のとなりに還暦があった

まだ若い若いと思っていたら、もう還暦になった。となりという表現が生きています。感慨に耽る姿が見えてきます。

 

私が理石氏とよく話をするようになったのは、2013年12月に植木温泉で行った、若葉川柳会(平田朝子会長)と私の世話する田原坂川柳会の合同忘年句会からです。その後、噴煙句会にも出席し、さらに機関誌「川柳ふんえん」編集にも携わるようになりましたので、噴煙事務所から合志市のご自宅へお送りすることが多くなりました。教えられたのは、背伸びせず身の丈に合わせて、身の周りのことをありのままに勘所を押さえて詠む、その表現力です。

いい友があって米寿へ辿り着く

役降りて心足る日の花ばさみ

本句集には掲載されていませんが、私の感動した句があります。

編みかけの帽子にもきた一周忌

3句とも、謙虚な生き方や人生の哀歓が滲み出ています。

そして今は、この心境でおられるのでしょうか。

終章は酒のしずくで書く自伝

18歳で川柳を始めて、今年7月で92歳。先立たれた奥様とは川柳結婚。74年間に亘る川柳人生を生きて来られて、とても幸せだったと述懐されています。柳歴16年の私ですが、せめて同じ傘寿越えまで生きて、作句を続けたい気持ちです。

       ※販売を意図するものではありませんが、欲しいという方には都合します。

                    川柳噴煙吟社副主幹      熊本県川柳研究協議会副会長

                               徳丸浩二


第54回 大川誌上川柳大会のご案内

2020-08-13 10:15:30 | 川柳一般

どちらも誌上大会への移行が多いようです。各主催者様のご苦労や続けようという気持ちが伝わります。

ところで、いろいろなところで事務局を担当することの多いこのブログ筆者は、各地からくる印刷物から学ぶところがあります。上記の大会はA4サイズの白い紙3枚でした。

情報は、手渡ししたり郵便で送るという方法以外にもあるということを考慮する必要があります。

コロナの影響で前日にとりやめとなった今年の2/23の本研究協議会大会には、S氏がツイッターで流した情報から知った何人もの県外の若い方からの事前投句がありました。投句用紙はA4サイズなら家庭用の印刷機で印刷できます。

上記の大川の誌上大会も、お持ちでない方はA4サイズで印刷してご利用ください。

諸事情によりここではJPEG(写真の状態)でおのせしています。

 

 

 

 


噴煙吟社創立70周年記念大会発表

2020-08-03 21:19:03 | 句会・大会

コロナ禍の影響で誌上大会となった「噴煙吟社創立70周年記念大会」の発表が「川柳ふんえん」No.847に掲載されました。「噴煙吟社」は70年にわたり熊本の川柳界を支えてきました。

巻頭で平田朝子会長は最後に次のように述べています。「…それでも私たちはコロナ禍にも、自然災害にも知恵と努力と人々の助けと励ましとで乗り越えていけると信じています。被災された皆様方どうか頑張ってください。そんな中でも後世に残る貴重な川柳が生まれることも信じて…。」