第14回 九州現代俳句大会in熊本 投句作品集から
あらためて、ここは川柳関係のブログだということは承知していますが、あえて上記作品集にある句を紹介します。
大会誌の上位句から。他ジャンルですので作者名は伏せます。
いっぽんの葦が流れを変えている 熊本 (大会大賞)
ただ静かな真昼のように在る林檎 鹿児島
スキップして青野を少し哀します 長崎
両手両足洗ってもあらっても八月 福岡
尺蠼が測る方舟までの距離 熊本
約束は梨の形をして座る 鹿児島
次にキーワードが同じ川柳を抄出しました。
葦ゆらり 人間らしく生きなけりゃ 青野悦子
生きているさくら生かされている林檎 鳴神賢治
去るときにスキップしないようにする いわさき楊子
永久歯まだ生えてこぬ八月忌 瀧正治
方舟のキャンセル待ちの列にいる 浪越靖政
約束が一本道を駆けてくる 和泉あかり
川柳は「三省堂新現代川柳必携」と「川柳データバンク」と「らしきものたち」から引用
こうして現代俳句と川柳をならべると共通性と違いを感じることができます。静と動、陰と陽、雅と俗…。もちろんこの句数では比べることはできませんが。 (いわさき楊子)
面白いこと考えられましたね。
なるほど、なるほど~