まぼろしの大会となりましたが、発表誌から秀句2句をお伝えします。写真は、お2人の選者から秀1を2句も選ばれた春田あけみさんにお送りした額です。
「炊く」 石神紅雀 選
秀2 飯を炊く銃を持たない自衛隊 吉岡 静生
秀1 ひとりでも生きねばならぬ二合炊く 弘津 明子
「新」 真島 凉 選
秀2 初めての空だね蝶になってから しまもと莱浮
秀1 1ページ2ページ3ページわたし 春田あけみ
「まもなく」 月波与生 選
秀2 枯れること知って蟷螂立ち上がる 梅崎 流青
秀1 熟れすぎた林檎まもなく許される 城水めぐみ
「ごつごつ」 梅崎流青 選
秀2 鰹節削れば海が匂いだす 永井 雅子
秀1 母いなく漬け物石が残る家 宮本 とも
「ライブ」 黒川孤遊 選
秀2 日日ライブ泥に抗う底力 前田 秋代
秀1 真実を凝視しているかたつむり 春田あけみ
揮毫は熊本番傘会員のおつれあいの方によるものです。