いしかわ百万石文化祭2023
第38回国民文化祭 第23回全国障害者芸術・文化祭
2023ビエンナーレいしかわ秋の芸術祭連携事業
文華の粋を詠うin七尾市「川柳の祭典」
入 賞 作 品
〇文部科学大臣賞
いのちみな生きてひとつになる祭り 青森県 岩崎眞里子
〇国民文化祭実行委員会会長賞
てっぺんに立てば迷子になるらしい 奈良県 加藤江里子
〇石川県知事賞
傷ついておいでアップルパイ焼けた 愛媛県 正岡 鏡花
〇石川県教育委員会教育長賞
戦争と平和を兼ねる武器らしい 北海道 飯田 活魚
〇七尾市長賞
緞帳が下りる瞬間まで祭り 青森県 髙瀨 霜石
〇七尾市教育委員会教育長賞
七難をかくすとぼくが消えました 石川県 表 よう子
〇一般社団法人全日本川柳協会理事長賞
祭りです白で生まれて白で死に 北海道 田中 良積
〇一般社団法人全日本川柳協会理事長賞
先端にいるのは命ある兵士 岐阜県 毛利まさ子
〇石川県川柳協会会長賞
泥水も火の粉も今のありがとう 石川県 竹中つる子
〇石川県川柳協会会長賞
モナリザはきっとモンペが似合うはず 茨城県 小島 一風
入 選 作 品(熊本県のみ)
「祭り」梅崎流青 選
〈佳 作〉
出し切った祭りの後の虚脱感 北村あじさい
くまモンがいるだけで祭りなんです 阪 本 ちえこ
気がつけば祭りばやしのうずにいた 寺 中 良 好
ささやかに最後の祭り家族葬 村 上 和 巳
「兼ねる」大島凪子選
〈準特選〉
書き置きの重しになっていた指輪 寺 中 良 好
〈佳 作〉
三権のすべてを兼ねる独裁者 村 上 和 巳
お互いが兼用傘になる夫婦 北村あじさい
「先 端」岡本 聡選
〈佳 作〉
先端の傷は特別痛いです 内 田 則 子
同意書に最先端と書いてある 緒 方 正 堂
「地 味」濱山哲也選
〈準特選〉
名声もトリミングして地味に生き 道 田 佳 香
〈佳 作〉
地味装う下着は華やかなわたし 荒 木 昭 美
地味めな色が踊り出す水墨画 阪 本 ちえこ
こつこつと積み上げてゆく研究者 徳 丸 浩 二
「プラス」大竹 洋選
〈準特選〉
審判の目に追加するカメラの目 田 中 賢 治
〈佳 作〉
少し欲男と集う焼き鳥屋 平 田 朝 子
「七」片岡加代選
〈佳 作〉
散骨も七つの海を渡る旅 道 田 佳 香
七三に分けられるほど髪がない 田 中 賢 治
手術中かがり火七つ燃えている 草 間 呱 呱
(レポート 北村あじさい)
この大会誌は2024.1.1の能登半島地震の直後に送られてきました。心よりお見舞い申し上げます。