熊本県川柳研究協議会(熊本川柳研)

県内の川柳団体・個人会員が加入しています

会員しろ猫エッセイ

2023-08-30 13:48:06 | 川柳一般

    📖 スイス連邦(Switzerland)憲法の前文にあるロマン

どういうわけか古本屋が好きです。目的の本を探す新刊書の本棚より、誰かが手放した本が無雑作に並べられた本棚は宝探しの趣があるのです。日ごろ気にもとめていないジャンルにもかかわらず、ついその値段の安さから覗いてみようかという気になってしまうのです。勿論当たり外れもありますが。

そんな私の古本屋仕込の一冊に「世界憲法集」(岩波文庫)があります。文庫本ながら、米・加・独・仏・韓・スイス・露・中という8ヶ国の憲法が網羅されています。私が特に興味を覚えたのは「スイス連邦憲法」の前文です。

全能の神の名において! スイス国民及び州は、被造物に対する責任を自覚し、世界に対する連帯及び解放の精神において、自由及び民主主義並びに独立及び平和を強化するために同盟を刷新することを決意し、相互に配慮し、尊重しつつ統一の中の多様性の下に生きる意思を有し、共同の成果及び将来世代に対する責任を自覚し、自由を行使する者のみが自由であるということ及び国民の強さは弱者の幸福によって測られるということを確信し、次のとおり、憲法を制定する。

と、明記されています。被造物とは人類以外の生物も含み、多様性を認め将来世代への責任を求め、特筆すべきは

国民の強さは弱者の幸福によって測られる

という一文です。憲法改正も俎上にある中、肝に銘じたい他国の憲法です。

延着のバスは遅れたまま走る・・・しろ猫

           byしろ猫

ペン先を立てて憲法記念の日  Y


第45回県民文芸賞募集再掲載

2023-08-22 21:29:16 | 川柳一般

※下記情報は熊本日日新聞 2023年7月13日 21:45熊日電子版より引用して編集しました。🎐

     第45回県民文芸賞の作品募集 8月11日~9月10日 

         小説や現代詩など7部門、エッセーも

 第45回県民文芸賞は、小説(戯曲含む)、評論・ノンフィクション・エッセー、現代詩、短歌、俳句、川柳、肥後狂句の7部門で、8月11日から作品を募集する。

締め切りは9月10日(当日消印有効)。今回から評論・ノンフィクション部門に、

新たにエッセーを加える。

 県文化懇話会と県文化協会の主催で、県、熊本市、熊日など共催。県芸術文化祭の一環で、県民の文学的才能の発掘・育成と地域文化の振興を目的に毎年募集している。

 応募は全て未発表作。小説と評論・ノンフィクションはA4判400字詰め原稿用紙50枚以内、エッセーは10枚以内の1編。現代詩は原稿用紙に2編以内(計60行以内)。短歌は原稿用紙に10首(欄外右側に題名のみ記入)、

俳句・川柳は、はがき1枚にそれぞれ5句これら6部門は題材・内容は自由。

 肥後狂句は「勘弁して」「ゲン担ぎ」「恐れ知らず」「うっさめて」「様変わり」の笠を1句ずつ、計5句をはがき1枚に記入する。

 小説、評論・ノンフィクション・エッセー、現代詩、短歌の4部門は、別の原稿用紙に

住所、氏名(ふりがな)、年齢(生年月日)、性別、所属団体名、電話番号を明記。他部門は、

はがき表面の左下に記入。封筒・はがきの表には応募部門を朱書する。作品は返却しない。

 宛先は

〒862─0941 熊本市中央区出水2の5の1、県立図書館内、県文化懇話会・県文化協会「県民文芸賞係」

 賞金は小説20万円(次点5万円)、評論・ノンフィクション10万円(同2万円)、エッセーとその他部門は5万円(同1万円)。入賞・入選者は11月下旬ごろ熊日紙面で発表する。授賞式は12月を予定。同懇話会☎096(383)0600。


第49回県芸術功労者発表

2023-08-17 00:00:01 | 川柳一般

熊本県文化懇話会は、第51回県芸術功労者15名を発表しました。芸術活動で長年にわたり顕著な功績を残し、後進の育成に取り組む県内在の個人に毎年贈られます。

今年は本研究協議会副会長・北村あじさいが選ばれました。長年、川柳真吟社代表として川柳活動に尽力し、また熊本県全体の活動を支えてこられました。現川柳研究協議会役員では第48回に受賞した会長・黒川孤遊につづく授賞です。

顕彰式は9月28日に行われます。

         下の写真は熊本日日新聞2023年8月8日から

        

 


「水脈」Suimyaku

2023-08-12 00:00:01 | 川柳一般

        北海道の柳誌「水脈」(すいみゃく)第64号2023年8月1日

                              編集発行人 浪越靖政   事務室 一戸涼子

 

日本の南北で川柳の詠みの違いをなんとなく感じることがあります。詩性がただようのはこの柳誌の個性なのでしょう。(Y)

            

同人作品から

バード・アイ巷に敷きつめる迷路    高橋  蘭

えだ豆の手が忙しい毛繕い       佐々木久枝

張りぼての仮面の下は海ですか     山中 一声

日常が戻り湧き立つシンフォニー    酒井 麗水

レジ横の猫が招いた指定席       坪井 政由

雪を知っている若草のやわらかさ    小林 碧水

ムギューと屈折してからの萌黄色    麒 麟

入院も単身赴任もなくてごめん     河野 潤々

マルハナバチ属です飽きっぽいんです  四ツ屋いずみ

正夢を横切ったのは銀の鳥       宇佐美愼一

とりあえずアルファベットに「な」を付ける 落合 魯忠

カルディのここから先は亜熱帯     澤野優美子

上書をしてもされても火の記憶     西山奈津実

気合い入れ雑草をぬくああこの世    平井 詔子

ポケットには松ぼっくりとシの欠片   一戸 涼子

パーティーに禁止用語とまぎれこむ   浪越 靖政


第十回卑弥呼の里女流川柳大会参加ご報告

2023-08-06 00:00:01 | 川柳一般

この女流大会はJR吉野ケ里公園駅の中にあるコミュニティーホールで毎年7月の最終日曜日に開催されています。今年は7/30(日)43名の参加で当日投句だけの「金魚」「ずばり」「リボン」「便利」「透明」の5題を楽しみました。

参加人数はともかく、山梨、三重、奈良、和歌山、大阪、ほか九州各地から参加がありました。主催の真島久美子さんの魅力によるところが大きいようです。お若いやかながぐんと伸びて、姉のすず)さんは選者でした。妹の高校生のめい)さんは上位句に選ばれたり、お楽しみ会の進行司会をしたりと大活躍でした。これからの川柳界をになう若者を間近にみるのは嬉しいことです。

初恋賞、平抜きの締め賞、天、地、人賞、メンズ賞とあり、各方面からのさし入れや手作りの心づくしの賞品がたくさん用意されていました。熊本からはあじさいさんと楊子が参加しました。

ただいまの声に波打つ金魚鉢  あじさい

首すじを透き通らせて告げる嘘  楊子

   

                                              (写真掲載了解済み)

                                           (レポート いわさき楊子)