去る3月26日土曜日、川柳スパイラル大阪句会に行ってきました。
蔓延防止措置が解けたとはいえ、まだ人出は回復していない様子。
参加者は、小池正博さん、くんじろうさん、笠嶋恵美子さん、兵頭全郎さん、私の5名。
「もう少し人数おったらケンカもできたんやけど」と笑っておられました。
それだけ毎回、激論が交わされているのでしょう。
『川柳スパイラル』編集発行人の正博さんが柳歴30年、
2018年度番傘賞のくんじろうさんが25年、
若手といわれている全郎さんも20年、
恵美子さんは柳歴を聞きそびれましたが各地で選者をなさっている、いずれも大ベテラン。
互選でしたので、選句の理由、自句へのコメントがじっくり聞けました。
それは同時に、日頃のグータラさが炙りだされる経験でもありました。
現代美術、現代思想と同じく現代川柳=難解のイメージがあるかもしれません。
しかし、討論の中で聞いた発想法、作句法は王道の川柳そのものでした。
説明を避ける、類句を避けるという基本を徹底すれば、
自ずと省略・飛躍が表れて、「読み」が要請されるのでしょう。
そのためには、もっと過去句を学ぶ必要があるなぁ、と反省しました。
(しまもと莱浮)
ハナニラ(写真提供 北村あじさい さん)