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旧山縣有朋邸庭園 拝見


旧山縣有朋邸の敷地は、山縣が農商務大臣になった折に買い上げられ、
現在は官庁が共同で利用する会議施設になっています。
建物も建築家・大江宏の設計ということで大変興味深いのですが、
庭園が山縣邸時代の面影をとどめているということで、興味深く拝見してきました。







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101年目でもやりたい!

明日まで東京都写真美術館で開催のロバート・キャパの写真展に行ってきました。

101年目のロバート・キャパ 誰もがボブに憧れた

主に東京富士美術館所有のプリントからのセレクションですが、ビンテージプリントや愛機の展示もあります。
展示構成も、年代順等ではなくテーマ別に撮影時期の異なる写真を集めて展示するという、意欲的な方法。
会場よりも図録でパラパラ眺めた方が意図が伝わるような気もする、結構「編集」的です。

内容の充実度は昨年の横浜美術館に軍配が上がるかな。
入館料1,100円の割には小規模な展示な気もしましたが、
節目の年に何としてもキャパの展覧会をやりたい、という意気込みは感じました。



ところで今回「デンマークの学生に講演するレオン・トロツキー」のコンタクト・プリントが展示されていました。
この写真、なんだか状態が悪いと前々から思っていたですが、
ベタ焼きを見ると、他のコマにはもっと状態が良いものもあるのですね。
ただ、熱弁、白熱、といった点ではこのショットがベスト。
逆に言えば「革命家」のイメージに一番合っている写真がセレクトされたとも言える訳で、
写真が伝えるものをちょっとだけ考えさせられました。
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芸術と国家の関係・入門書(音楽編)

先ほど「茶道と天下統一」の読書感想文を書いた後、ハタと気が付いたのは、
あの本は国家と芸術家の関係についての薀蓄を述べたい本だったのだな、ということ。
で、国家と芸術と言うのは昔からプラナリアにとってツボな話題なわけですが、
年明けに読みながら何となくどう取り上げようか迷っているうちに日が経ってしまったのが本書。

国家と音楽家国家と音楽家
中川 右介

七つ森書館 2013-10
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古本屋で目にし、「週刊金曜日連載」と言う点にやや躊躇したものの、買ってみました。
結論的に言うと、とても面白かったです。
20世紀の音楽家を幅広く取り上げている結果、国家と芸術家(この場合は音楽家ですが)の関係の色々なケースが登場し、
本当に時代や国の置かれた立場によって、その関係は一筋縄ではいかない、ということがよく分かり、考えさせられます。

取り上げられている音楽家が大物揃いなこともあり(これは意図的)、イロイロ異論・反論もあるみたいですが、
個々にはより深く掘り下げた評伝も出ていますし、国家と音楽家の問題を概観するには良い本だと思います。
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御政道としての茶の湯

基本的に今の世の中、利休以降の侘び茶が「茶道」と言われ、茶の湯の本流です。
でも、室町幕府以来の政治的儀礼としての茶の湯と言うものもあったのではないの?
という視点で書かれたのが本書です。

茶道と天下統一茶道と天下統一ヘルベルト・プルチョウ

日本経済新聞出版社 2010-04-23
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著者はスイス生まれの日本文学研究者。
なかなかに博覧強記な観はありますが、読んでみると実はそれほど特別なことは言っていなくて、
「政治の場における茶の湯」という視点で、裏・茶の湯史を通しで書いた点が新機軸なのではないかと。
個別的には(こっちが無知なだけですが)根拠がよく分からない断言部分もありますが。。。

*足利将軍自ら点茶して天皇に差し上げたというのは本当ですか?

今までチョロチョロと茶の湯関係の本を読んできた印象からは、
資料的に政治の場で茶の湯がどのような位置にあったかが分かるのは、せいぜい秀吉以降なような感じですが、
秀吉が室町幕府の儀礼の踏襲を計ったことは確かなので、
(著者の「権力が変わると、それを支えてきた儀礼も変わろうとする」という主張と整合しませんが)
室町幕府から徳川幕府に至る線を引いて見たい気持ちは分かるのんですけれども、、、
歴史学者の視点から見たら、文学的理解に過ぎるのではないかなぁ、なんて思っちゃったりして。

まぁ、でも面白かったです。
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メモメモ

忘れちゃうんで、日本橋方面の気になるギャラリー情報をPDFにしてプリントアウトしてみた。



って貼ってあるのはJPEGですが。
日曜休廊と言うのであれば、平日もうちょっと遅くまで開けておいてはくれないものかのう。
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